草野球ユニフォームの規定とは?かっこいい&おしゃれなデザインを考える前に知っておきたいこと
2017/04/04
野球プレイヤーの皆様、こんにちは。オーダーメイドユニフォーム専門店「ファンゴ」です。
「仲間たちと草野球チームを結成!練習も重ねたし、そろそろ自分たちの実力の成果を試すためにも地域の協会に登録していよいよ試合に挑戦!せっかくの初舞台だから目立つようなかっこいいユニフォームを作ろう!」
なんて思って、こだわり抜いたデザインのユニフォームを作成したにもかかわらず、大会主催者から「こちらのユニフォームは規定で使用できません!」とまさかの着用NGとなることがあります。
実は、草野球であっても、大会主催者によってユニフォーム規定を設けているケースがほとんどなんです。せっかく作った渾身のユニフォームを着用できなかったらショックですよね……。
そこでこの記事では、各大会共通となる草野球のユニフォーム規定を解説しますので、製作前にチェックしておきましょう。
これを読めば、自信を持ってユニフォーム作成に取り組めますよ!
草野球ユニフォームを作成するには規定を守る必要あり!
近年は、草野球でも個性豊かなユニフォームが多くなってきており、シャツやパンツの種類も豊富に取り揃えられています。
しかし、走るのが得意だからといってサッカーのように短パンを履くわけにはいきません。野球では、野球のプレースタイルに沿ったユニフォームを着用するのが大前提です。
もちろん大舞台の試合で思いっきりチームをアピールできるようなユニフォームを着たい気持ちもわかりますし、私たちメーカーとしてもぜひ個性的なユニフォームを着てほしいところ……。しかし、奇抜すぎて規定から外れたユニフォームでは、残念ながらNGとなってしまいます。
安心して個性的なユニフォームを着用するためにも、事前に規定やルールはしっかりと押さえておきましょう。
草野球のユニフォームには2つの規定が適用される
日本の野球は、「公認野球規則」というルールをもとにおこなわれています。ここには、試合の進行から道具、ユニフォームに至るまで、あらゆる決めごとがこまかく記載されています。
そして、公認野球規則から派生して、さらに社会人・高校野球・軟式野球・リトルリーグ・リトルシニア・ボーイズリーグ・ソフトボールなど各連盟や協会が独自に制定した規定も存在している状態です。各団体によって規則も一部異なります。
草野球でも「公認野球規則」がベースではありますが、これに加えて軟式野球のユニフォーム規定に従ってユニフォームを着用する必要があります。つまり、2つの規定を守りながらユニフォームを作成しなくてはならないということですね。
草野球ユニフォームの規定を一覧でチェック!
草野球のユニフォーム規定として、まず参考にすべきなのが軟式野球連盟の規定です。
抜粋すると、以下のような規定が設けられています。
⑴ 同一チームの監督、コーチ、選手は、同色、同形、同意匠のユニフォームでなければならない。ただし、スパイクを除く。
⑵ 袖の長さは両袖同一で、左袖に日本字またはローマ字による都道府県名を必ずつけなければならない。また、他のものをつけてはならない。なお、右袖には、社章、商章、クラブのマスコット等をつけることは差支えない。
⑶ 背番号は 0 番から 99 番までとし、参加申込書に記載されている選手は 全員必ずつけなければならない。
⑷ すべての登録チームで、背番号は、監督 30 番、主将 10 番、コーチは 29 番、28 番とする。なお、主将は「Cマーク」をユニフォームシャツの右袖または、前面に限り掲出できる。
⑸ 胸のチーム名は日本字またはローマ字で表示し、チーム名の代わりにマークをつけることができる。ただし、統一しなければならない。
⑹ 背番号の規格は、最小限 15.2 センチ以上。最大限、長さ 21 センチ、幅 16 センチ、太さ 4 センチ以内とする。
⑺ ユニフォームの背中に選手名をつける場合は、全員が背番号の上にローマ字で姓のみとする。ただし、同姓の者がいる場合、名の頭文字を入れてもよい
⑻ アンダーシャツは全員同色のものでなければならない。
⑼ 帽子は、全員同色、同形、同意匠のもの。また、ストッキングは全員同色のものでなければならない。
⑽ 学童部は、金属製金具のついたスパイクを使用することはできない。
いったいどういった規定なのか、各項目について詳しく見ていきましょう。
ユニフォームは統一デザインにするのが原則
「同一チームの監督、コーチ、選手は、同色、同形、同意匠のユニフォームでなければならない」
とても初歩的なことなので、わざわざ説明するほどでもありませんが、たとえば試合当日にチームメンバーが体調不良などで参加できなくなり助っ人を頼んだ場合を考えてみましょう。
助っ人が普段から着用しているユニフォームで参加しようとした場合は、残念ながら認められず試合に参加できません。なかには、もともと助っ人ありきで7人チームを組んでいるところもあるでしょう。
そんな場合に、助っ人用のユニフォームがなかったら人数確保できても試合には参加できません。
そのため、不在分も含めて最低9着はチームユニフォームを準備しておく必要があります。
また、胸マークについてこんな規定もあります。
「胸のチーム名は日本字またはローマ字で表示し、チーム名の代わりにマークをつけることができる。ただし、統一しなければならない」
チームで揃っていれば、チーム名をそのまま表記しても、オリジナルのロゴマークにしても問題はありません。
ここは、チームの個性を存分にアピールできる重要なパーツですね!
シャツの形状は統一する
「袖の長さは両袖同一で、左袖に日本字またはローマ字による都道府県名を必ずつけなければならない」
シャツの袖は、プレーヤーごとに異なっていてもよいですが、両袖の長さは統一する必要があります。
たとえば、肘が隠れるほど袖を長めにして体格を大きく見せる選手がいます。
女子プロ野球では、反対に短くショートスタイルとなっているケースが多いですね。
背番号・背ネームにも規定がある
「背番号の規格は、最小限 15.2 センチ以上」
デザインのひとつとも捉えられる背番号。
実はここも、審判や観戦者がはっきりと認識できるよう共通サイズが設けられています。
草野球では、さらに「最大限のサイズが長さ21センチ、幅16センチ、太さ4センチ」とサイズ制限があります。連盟や協会によって微妙に異なる可能性もあるため、よく確認しましょう。
また、背番号についても使える数字が決められています。
「背番号は 0 番から 99 番までとし、参加申込書に記載されている選手は全員必ずつけなければならない」
「背番号は、監督 30 番、主将 10 番、コーチは 29 番、28 番とする」
こちらはあくまでも軟式野球の規定となるため、草野球ではここまで厳密に徹底しなくてもよいケースもあるかもしれません。不安な場合は、事前に大会主催者に確認を取っておくと安心です。
「なお、主将は「Cマーク」をユニフォームシャツの右袖または、前面に限り掲出できる」
また、2023年からはキャプテンの「Cマーク」をユニフォームに付けることも認められました。マークの設置は、右袖か前面のどちらかにはなりますが、キャプテンだけ違うユニフォームを着用することが可能です。
そして、背番号に加えて背ネームも規定がありますので、押さえておきましょう。
「ユニフォームの背中に選手名をつける場合は、全員が背番号の上にローマ字で姓のみとする。ただし、同姓の者がいる場合、名の頭文字を入れてもよい」
背ネームを付けるか付けないかは自由ですが、付けるなら全員付けますし、付けないなら全員付けないようにしてチームで統一しなくてはなりません。
ちなみに、メジャーリーグのチームであるヤンキースではユニフォームに背ネームを入れないルールを設けています。(レプリカ品にはあります)。
その背景にはヤンキースの「超一流選手でも球団の存在を越えることはない」という哲学が込められているのだそうです。どんなに有名&超一流選手を抱えるチームになったとしても、選手が球団を超越することはなく、球団は絶対的な存在だということが示されています。
圧倒的な球団哲学ですね!
なお、ヤンキース時代のイチロー選手は背番号をおなじみの51ではなく、31と選択して話題になりましたね。
最後に所属していたマリナーズでは51番を付けており、数々の功績が称えられて「51」を永久欠番にするとマリナーズが発表したほどです。
規定だけを見ると「ただのルール」と思われるかもしれませんが、このようにチームならではの哲学を盛り込むことも可能です!
あなたのチームでもこだわりの哲学を話し合ってみてはいかがでしょうか?
アンダーシャツのカラーにも規定がある
「アンダーシャツは全員同色のものでなければならない」
ユニフォームの下に着るアンダーシャツについても規定があり、チームごとに色を統一する必要があります。
アンダーシャツもコーディネートのひとつです。
かっこいいカラーで統一して、チームの一体感を高めましょう!
ファンゴでもオリジナルのコンプレッションインナーを作れます。
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キャップ・ストッキングも実は規定でルールが決められている
「帽子は、全員同色、同形、同意匠のもの。また、ストッキングは全員同色のものでなければならない」
ユニフォーム、アンダーシャツときたら、キャップやストッキングも当然ながらチームで同色にするルールです。
すべてを統一することで、チームカラーがより際立ちますね。
ぜひ個性あふれるコーディネートを完成させてください!
ユニフォームの素材にも注意!
「ガラスのボタンやピカピカした金属をユニフォームにつけることはできない」
こちらは、公認野球規則に掲載されているルールです。
ピカピカした素材を使うと、日差しにボタンが反射してボールが見えにくくなるなどプレーに支障をきたす可能性があります。また、スライディングやクロスプレーの発生時にケガをしないためにも、こういった規定が設けられているんですね。
ピカピカした素材はかっこいいですが、安全第一です!
実はパンツ(ズボン)だけユニフォーム規定がゆるい!
ユニフォーム、シャツ、キャップ、ストッキングについては、ここまでお伝えしたとおり規定がしっかりと定められています。
しかし、実はパンツの形状については規定がゆるく、プレーヤーごとに自由に選択することが許されているんです。
ストレートやロング、ショートなど好きな丈や形状のパンツを選んで、着こなせます!
ここは個性を存分に発揮できるポイントなので、ぜひ自分のプレースタイルや好みに合わせて、デザインしてくださいね。
ファンゴでも5種類のパンツから自由に選択できます!
>>>オーダー野球ユニフォームの“パンツ”の種類(スタイル)について
投手だけユニフォーム規定が異なる点にも注意が必要!
ユニフォームはチームメンバー統一するのが原則ではありますが、実は投手だけ禁止となっている事項もあります。
公認野球規則では、以下のような規定が設けられています。
「投手以外の各プレーヤーは、アンダーシャツの袖に番号、文字、記章などをつけることができる」
投手のアンダーシャツには袖部分にデザインを入れることができません。というのも、袖にマークなどがあると打者からボールのリリースが見えにくくなるからなんですね。
同じ理由で、グラブについてもホワイトカラーやマルチカラーのものを使用することが禁止されています。さらに、ボールにワセリンなどを塗って変化しやすくさせる「不正投球」が起こりやすくなることから、リストバンドの着用も禁止です。
投手だけの禁止事項がけっこうありますので、気をつけましょう。
守備を入れ替えることの多い草野球プレーヤーでは、特にリストバンドが対象になるかもしれませんね。
ユニフォームにスポンサーロゴを付けるのはOK?
大会に参加すると、さまざまな人にユニフォームを見てもらえます。
そうなればお世話になっている企業やお店をPRして、知ってもらいたいと考える方も出てくるはずです。
実は、軟式野球連盟の規定では協賛社ロゴや企業名を付けることが認められています。
「ユニフォーム、帽子にチームの協賛社ロゴ、企業名をつける場合は次のとおりとする」
サイズや位置を守れば、スポンサーロゴも付けられるんですね。
もちろん、各連盟や協会によって認めないケースもあるとは思いますが、概ね認められるでしょう。
せっかくの晴れの舞台ですから、多くの人の目に留まるようスポンサーのアピールもしましょう。
基本的な規定だけどユニフォームがボロボロなのはもちろんNG
最後になりますが、公認野球規則ではこんな規則もあります。
「各プレーヤーは、その袖がボロボロになったり、切れたり、裂けたりしたユニフォームおよびアンダーシャツを着てはならない」
当然ながら、ボロボロのユニフォームは怪我につながる危険もありますし、身だしなみとしてもよろしくありません。
日頃の練習には練習用ユニフォームを着用し、試合のときはきれいなユニフォームで挑むことをおすすめします!
試合後に勝利の勲章として泥だらけになっていたら、とてもかっこいいですね
(まとめ)規定を守ってかっこいい草野球ユニフォームを作ろう!
これだけは知っておきたい、草野球のユニフォーム規定を解説しました。
いろいろと規定をお伝えしましたが、草野球は大手リーグの大会でなければさほど厳しくないところもあるようです。
ただし、参加する大会によって異なる部分ももちろんあるかもしれませんので、事前に主催者に確認しておくようにしましょう。
草野球を仲間と楽しむためにも、規定を守りながらデザインを考えましょう。
ファンゴならユニフォームシミュレーターを使っておしゃれなデザインが簡単に作れます!
ファンゴでは、オリジナルのオーダーユニフォームを製作いただけます。
おすすめデザインから決めてもOKですし、ゼロから自分でデザインするのももちろん楽しいですよ!
デザインの決め方は以下を参考にしてみてください。
>>>オリジナル野球ユニフォームの作り方「デザインを決める編」
また、ファンゴは明朗会計でお客様を困らせません。セット&チームでオーダーするとよりお得にお安くお買い求めいただけます。
詳しいユニフォーム作成の流れは以下で紹介しています。
まずは、お気軽にユニフォームシミュレーターをお試しください。
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