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2019/07/12

こんにちは、ファンゴ編集部の戸松です!

抜けるような青空で、もうすぐそこには夏の足音が聞こえてきそうな暑さを感じる5月某日。グラウンドには額に汗して白球を追いかける姿が。今回はファンゴ初企画で”とある大学野球部”へと取材に訪れました。

“野球”と言えば男のスポーツというイメージが先行しますが、取材に訪れたのは愛知県にある椙山女学園大学軟式野球部のDreams様。

白球を追う女子大生の野球に対する熱意や想いを取材してきました。

「負けたら悔しい」これは誰だって一緒だよ

ファンゴ
──(監督さんにご挨拶)本日はよろしくお願いします。女子プロ野球は観戦したことがありますが、学生さんの練習にお邪魔するのは初めてです。どうかよろしくお願いします。

岡本監督:こちらこそよろしくお願いします。なかなか女子で小学校~高校まで野球をしていた人ってあまり聞かないですよね。ソフトボールは聞くけど。うちの部員はソフトボールの経験者と全くの初心者が半々くらいで入部してきてるのかなぁ。

人数もやっと試合ができる程度(取材時、総勢11名)なので、初心者も経験者も一緒に混ざって練習しています。

ファンゴ
──すごく「野球を楽しんでる!」っていう雰囲気が伝わってきます。

岡本監督:でしょ?(笑)この子たちね、野球大好きなんですよ。そこらの野球やってる男の子より好きなんじゃない?シーズン前も中日ドラゴンズのオープン戦、みんなで結構見に行ってたみたいだよ。野球を見るのもやるのも楽しくてしょうがない!って感じです。

ファンゴ
──高校野球経験者としてはものすごく厳しい練習をしてきたので、楽しんで野球をやれる環境は見ていて羨ましいです。

岡本監督:さすがに厳しい練習はさせられないからね(笑)でもさ「負けたら悔しい」って思うのは誰だって一緒なんだよ。だから本当に一生懸命やってるよ。負けたら悔しいっていう気持ちには”男も女もない”よね。「野球が上手くなりたい、強くなりたい」っていう気持ちはすごく伝わってくる。

だから指導者として僕もできる限りのことはしてあげたいね。

全くの初心者が大学で出会った女子野球

ファンゴ
──(副キャプテンの高田さん)よろしくお願いします。元々野球やソフトボールの経験は全くなかったそうですが。

高田:そうですね。ずっと運動らしい運動はしてきませんでした。高校生のときは吹奏楽部で、野球部をアルプススタンドから応援する側だったんですよ。

ファンゴ
──そこでなぜ野球をやる側を選んだんでしょうか。

高田:大学生って”部活”っていう印象があまり無かったんですが、何もせず大学生活4年間を送るのはちょっと良くないかな。って思ったんですよね。どうせなら何か全く新しいことをやってみようって思ったのが最初です。

初めて体験に来たときも、当たり前だけど全然できないじゃないですか。当時の先輩からは「ボールが来たら逃げて」って(笑)それでもいいんだー、って気が楽になったのをよく覚えています。

ファンゴ
──野球を続けていくと上達が分かるじゃないですか。その過程って楽しいですよね。

高田:練習を続けていると、全く何もできなかったのが1つずつできるようになってきますね。本当に少しずつ上達が実感できました。

やっぱりできないことができるようになってくるって嬉しいじゃないですか。これは野球に限ってのことじゃないとは思いますけどね。

ファンゴ
──野球、どんなところが楽しいと感じていますか?

高田:チームでやるスポーツなので、誰かができなくたって周りの人でカバーできるところでしょうか。

「みんなで野球やってる」って感じられるところはチームスポーツならではの楽しさだと思います。

それとわたしも初心者だったので分かるんですが、同じように初心者のメンバーが入ってくると、自分の入部したての頃を思い出しちゃいます。でもちゃんと上達して、いいプレーが出たりするとこっちまで嬉しくなります。

ファンゴ
──今後のDreamsとしての目標はありますか?

高田:今年実は今まで4戦してるんですが、全敗してるんです。まずは1勝したいと思ってます! 野球は楽しいですけどどうせ試合するなら勝ちたいですから。

野球を通じて「チーム」で目標に向かって!

ファンゴ
──(キャプテン:小林さん)キャプテンから見た女子野球の楽しさを教えてください。

小林:今日はよろしくお願いします! 個人的にはボールに追いつけるかどうか、って言う球際に追いつけたり、イメージ通りボールを処理できたらものすごく嬉しいです。

それと綺麗に芯でボールを捉えたときは気持ちいいですね。

ファンゴ
──チームとしてがんばっていきたいところは何でしょうか?

小林:現在練習は毎週土曜日にやってます。週1回の練習でもみんな少しずつ上手になっていってるのが分かります。

チームのみんなで「野球が上手になりたい」って言う目標に向かって練習していくのはすごく楽しいですし、練習でいいプレーが出たときって全員で喜んでますね。

それは初心者だって、男子でも女子でも、「野球って楽しい」っていう本質は変わらないと思うんです。

わたしたちも試合で勝つために上手になりたい。その想いはみんな一緒です。

もっと拡がれ! 女子野球の輪

ファンゴ
──女子プロ野球もあって、最近は少しずつ女子野球に対する認知度が上がってきました。女子野球の広がりについて感じていることはありますか?

小林:学生時代も社会人も含めて、まだまだ野球って「男性のスポーツ」のイメージが強いと思います。わたしも大学を卒業したら、男性に比べて野球ができる環境が圧倒的に少ないのは理解しています。今後も野球は続けていけたらいいな、と感じていますね。

将来的には「ママさん野球」みたいなのができれば楽しいでしょうね(笑)

ファンゴ
──もっと野球が女性にも広がってくれれば野球をする環境も整ってきそうです。

小林:そうですね。個人で何か積極的に動いていこう、って考えているわけではないんですが、野球は女子でも初心者でも全然楽しんでやれるんだよ、って椙山Dreamsの姿を見て興味を持ってくれたら嬉しいなぁ。

「野球楽しそうだな」って感じてくれる人が1人でも増えてくれたらいいな、って思ってます。

学部も学年も超えて楽しむ野球本来の姿

椙山Dreamsの練習風景を見ていると、選手や上級生下級生、指導者、それぞれの垣根なく「野球が楽しい」という1つの想いで仲間が集まっているように映ります。そして全員で和気あいあいと野球を楽しんでいる姿がとても印象的でした。

「勝利至上主義」の野球に異を唱える声が上がってきている昨今、椙山Dreamsの皆さんの姿が、本来の野球を楽しむということなんだろうなと感じます。

ひたむきに白球を追いかける女子大生の姿を取材して、ハッとさせられた瞬間でした。

「純粋に野球を楽しんでくれる中で、仲間とのつながり、相手を思いやる気持ち、これを育んでくれたらそれが一番嬉しいことだよね。卒業後も野球を通じて得たものはきっとこの子たちにとってかけがえのないものになってくれるでしょう。」

練習中に岡本監督がこんな話をしてくれました。

監督のこの言葉に野球というスポーツが持つ魅力と野球の楽しさがギュッと凝縮されているような気がしています。

今回お邪魔した愛知県の椙山女学園大学軟式野球部のDreams様。草野球応援団でもあるファンゴは、これからは女子野球の姿も追いかけていきたいと思います!やっぱり野球って男子だけにやらせておくにはもったいない!

女子だって野球を目一杯楽しんじゃおうぜ~!

 

「さぁ、楽しい野球の始まりだ!」

 

椙山女学園大学軟式野球部Dreams様のTwitterはこちら

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