MLBシティコネクトユニフォーム一覧|2025年最新デザインと歴代まとめ
2025/06/02

「都市の個性」と「チームの誇り」を表現したMLBの特別なユニフォーム、それがシティコネクトユニフォームです。2025年も新たな8球団が登場し、毎年注目が集まるこのシリーズ。
この記事では、2025年に登場した最新のユニフォームと着用スケジュール、2021年から始まった歴代モデルの特徴・デザインまでをまとめてご紹介します。あなたのお気に入りの一着が、きっと見つかるはずです。
MLBのシティコネクトユニフォームとは?

アメリカ・メジャーリーグの「シティコネクトユニフォーム」は、本拠地の「その都市らしさ」や「チームの誇り」をデザインに落とし込んだ、特別なユニフォームです。ナイキとMLBの共同企画として2021年に始まり、これまで毎年6〜9球団が新たなデザインを発表してきました。
たとえば、航空宇宙産業が発展しているヒューストン・アストロズのユニフォームには「宇宙都市」らしい要素が取り入れられています。ワシントンD.C.を本拠地とするナショナルズは、世界的に有名なポトマック河畔の桜を、コロラド・ロッキーズは、雄大なロッキー山脈をデフォルメしてデザインに落とし込んでいます。
City Connect=都市を繋ぐ
つまりシティコネクトユニフォームは、球団の伝統を大切にしつつ、その街の魅力やメッセージを現代的な感性で表現する新しい試みです。
なお、シティコネクトユニフォームとは別に、ホームのユニフォームとしてオルタイネイトユニフォーム、と呼ばれるイベントやファンサービスなどで着用される特別なユニフォームも存在します。
MLBシティコネクトユニフォーム一覧【2021〜2025】

これまでにシティコネクトユニフォームを発表した球団を、初披露年ごとに一覧表にまとめました。近年はデザインのアップデートが行われた球団もあり、その場合は※印で補足しています。
球団名をタップすると、その年のユニフォームの詳細解説にジャンプできます。なお、2025年に発表された最新のシティコネクトユニフォームについては、このまま読み進めていただければ、次の章ですぐご覧いただけます。
【MLBシティコネクトユニフォーム一覧】
2025年のMLBシティコネクトユニフォーム発表!デザインと着用日は?
2025年もシティコネクトユニフォームが発表されました。ユニフォームの制作をしている身としても、毎年この発表は本当に楽しみなイベントです。
2025年は8球団が新たなデザインを披露しました。どのユニフォームも「その街らしさ」や「球団らしさ」が詰まっていて、細部までこだわりが感じられます。
さっそく、それぞれのユニフォームの見どころや、着用予定日などをご紹介していきます。
- ワシントン・ナショナルズ Washington Nationals (2025.3.29)
- ヒューストン・アストロズ Houston Astros (2025.3.31)
- サンフランシスコ・ジャイアンツ San Francisco Giants (2025.4.8)
- コロラド・ロッキーズ Colorado Rockies (2025.4.18)
- シカゴ・ホワイトソックス Chicago White Sox (2025.5.2)
- マイアミ・マーリンズ Miami Marlins (2025.5.3)
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス Arizona Diamondbacks (2025.5.9)
- ボストン・レッドソックス Boston Red Socks (2025.5.16)
※各球団ごとに掲載されているデザイン画像は、あくまでイメージ画像となりますのでご了承ください。
ワシントン・ナショナルズ Washington Nationals
ユニフォームコンセプト
ナショナルズ2025年のシティコネクトユニフォームのスローガンは「Our Diamond. Our District(私たちのダイヤモンド、私たちの地区)」。ユニフォームには「District Blueprint(地区の青写真)」というカッコいい名前がつけられています。
ネーミングにふさわしいデニムブルーのユニフォームのボディには、ちょっと変わった格子模様が入っています。実はこの模様、ワシントンの碁盤の目のような街並みを表しているのだそう。そういわれると地図のようですね。
ナショナルズのロゴマークの「W」は、よく見ると「W」の真ん中がギザギザしていていますが、縫製ミスではありません。首都ワシントンらしく、国会議事堂のドームを横からかたどった図になっています。
【アメリカの国会議事堂】

また、袖パッチの「W」の後ろはタイル模様になっています。これはアメリカ国会議事堂や議会図書館など、地元ワシントンにある建築物を表現しています。
【アメリカ国会議事堂ドームの天井】

また、袖ワッペンの「W」の後ろはタイル模様になっています。これはアメリカ国会議事堂や議会図書館など、地元ワシントンにある建築物を表現しています。
桜のモチーフ
ワシントンDCと言えば、日本から贈られたソメイヨシノが有名だとご存じの方も多いでしょう。
2025年3月23日に発表されたワシントン・ナショナルズのシティコネクトユニフォームには、この桜を含め、ワシントンらしい要素が随所に取り入れられています。
ナショナルズのロゴマーク「W」の文字の両脇には、桜のモチーフがあしらわれています。このマークはキャップとヘルメット、袖のワッペンに採用されました。
特にキャップはロゴが目立ちます。桜のモチーフ自体は小さめであるものの、デニムブルーとピンクのコントラストが美しく、大きな存在感を放っています。
先人たちへのリスペクト
印象的な胸のロゴマーク「DC」は、初期のナショナルズのユニフォームに採用されていました。3D加工は、ワシントンにかつてあった「ワシントン・セネターズ」のユニフォームへのオマージュです。
2025シーズンのシティコネクトユニフォームは、金曜日と土曜日のホームゲームで定期的に着用される予定です。中日ドラゴンズから移籍した小笠原慎之介選手のがんばりにも期待したいですね。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
- 3月29日 対 フィリーズ
- 3月30日 対 フィリーズ
- 4月4日 対 ダイヤモンドバックス
- 4月5日 対 ダイヤモンドバックス
- 4月25日 対 メッツ
- 4月26日 対 メッツ
- 5月9日 対 カージナルス
- 5月10日 対 カージナルス
- 5月23日 対 ジャイアンツ
- 5月24日 対 ジャイアンツ
- 6月6日 対 レンジャーズ
- 6月7日 対 レンジャーズ
- 6月13日 対 マーリンズ
- 6月14日 対 マーリンズ
- 7月4日 対 レッドソックス
- 7月5日 対 レッドソックス
- 7月18日 対 パドレス
- 7月19日 対 パドレス
- 8月1日 対 ブルワーズ
- 8月2日 対 ブルワーズ
- 8月15日 対 フィリーズ
- 8月16日 対 フィリーズ
- 8月29日 対 レイズ
- 8月30日 対 レイズ
- 9月12日 対 パイレーツ
- 9月13日 対 パイレーツ
- 9月26日 対 ホワイトソックス
- 9月27日 対 ホワイトソックス
ヒューストン・アストロズ Houston Astros
ユニフォームコンセプト
ヒューストンと言えば「宇宙都市」として有名ですね。2025年のシティコネクトユニフォームのコンセプトも「Space City」です。
ユニフォームの袖口にあるネイビーの縁取りは月面を表現しています。オレンジの縁取りはアストロズを象徴する「テキーラサンライズ」カラーをアレンジしたものです。
着用時には見えませんが、ユニフォームの左下にはタグがつけられており、次の文章が書かれています。
「We choose to do things, not because they are easy, but because they are hard」
(私たちが物事を選択するのは、簡単だからではなく、難しいからだ)
これは、ジョン・F・ケネディ大統領がヒューストンにあるライス大学で行った演説「我々は月に行くことを選択する(We choose to go to the Moon)」からきています。ヒューストンの未来を作る重要な演説だったとわかりますね。
目を引く胸のロゴ「STROS」
「あれ、『A』はどこへ?」と思うかもしれませんが、「ストロス」はファンがアストロズを呼ぶときの愛称です。愛称が試合用ユニフォームに採用されるのは球団で初めてのこと。オリジナルのロゴと流れるような星のマークがマッチしていますね。胸の星のマークの形状は、1995年から4年間使われたユニフォームにも採用されていました。
【1995年~1999年まで使用されたロゴ】
キャップのロゴは「A」
アストロズのロゴマークはヒューストンの「H」ですが、2025年のシティコネクトユニフォームでは「A」が採用されています。これについてMLBの公式ページでは次のように書かれていました。
この「A」は、チームの歴史の中で用いられてきたコンセプトアートからインスピレーションを得ています。
引用:MLB.com
この記事ではこれ以上、触れられていませんが、実はアストロズ創設期にサンプルとして作られ、採用されなかったユニフォームがあります。キャップに注目してください。
画像ではわかりにくいですが、Aの文字の内側に星がデザインされています。今回のキャップも、形は違いますがAの内側が星型ですよね。関係者やファンの間では、日の目を見なかった試作品のユニフォームデザインをアレンジしたのだろうと噂されています。
袖マーク(ミッションパッチ)
ミッションパッチとは、宇宙飛行士や関係者が身に着ける服につけるワッペンのこと。アストロズのミッションパッチには、ユニフォームのコンセプト「Houston Space City」の文字が刻まれています。
左右に広がる羽模様が印象的ですが、これはヒューストンの歴史的建造物ユニオン駅(アメリカ合衆国国家歴史登録財)に飾ってあったロゴマークをモチーフにしたものです。ユニオン駅の建屋は現在は駅として使われておらず、アストロズの本拠地「ダイキン・パーク」のメインエントランスとして使われています。
ちなみに球場名の「ダイキン」は、日本の空調設備会社「ダイキン工業株式会社」のこと。アメリカの子会社が命名権を取得したためで、2039年まで続く予定です。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
- 3月31日 対 ジャイアンツ
- 4月11日 対 エンジェルス
- 4月12日 対エンジェルス
- 4月13日 対 エンジェルス
- 4月21日 対 ブルージェイズ
- 4月28日 対 タイガース
- 5月12日 対 ロイヤルズ
- 7月7日 対 ガーディアンズ
- 7月28日 対 ナショナルズ
- 8月11日 対 レッドソックス
- 9月1日 対 エンジェルス
- 9月15日 対 レンジャーズ
サンフランシスコ・ジャイアンツ San Francisco Giants
ユニフォームコンセプト
ジャイアンツの新しいシティコネクトユニフォームのテーマは「音楽」。ユニフォームには「リミックス」という名前が付けられました。サンフランシスコの豊かな音楽文化、ロックやヒップホップ、ジャズなどあらゆる音楽の融合を表現しています。
胸のロゴマークは、1960年代の音楽ポスターをイメージしています。流れるような筆記体は、日本人が見てもヒップホップをイメージしますね。また、ユニフォームの黒い生地をよく見ると、全体に曲線が描かれています。これは「レコードの溝」を模したサウンドウェーブです。
袖のワッペンは「球場の象徴」
野球のグローブをモチーフに「San Francisco Giants Est 1958」の文字が1960年代のコンサートポスター風にデザインされています。
ジャイアンツの本拠地「オラクル・パーク」の左中間外野席のうしろには、大きなグローブのモニュメントがあります。この球場を訪れるファンにとっては定番の記念撮影スポットです。いわば「球場の象徴」を、ユニフォームにも取り入れたのですね。
なぜ紫色が採用されたのか?
白いロゴマークの周囲や袖のパイピングには、オレンジと紫のグラデーションカラーが使われています。オレンジはジャイアンツカラーですが、紫はどこから来たのでしょうか?
実は、ニューヨーク・ジャイアンツ時代の1913年から1917年にかけて着用していたのが、ベージュと紫のチェックのユニフォームでした。この紫色はニューヨーク大学へ敬意を表したもの。ニューヨーク大学のスクールカラーは現在も紫です。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
- 4月8日 対 レッズ
- 4月22日 対 ブルワーズ
- 5月13日 対 ダイヤモンドバックス
- 5月20日 対 ロイヤルズ
- 6月3日 対 パドレス
- 6月17日 対 ガーディアンズ
- 6月24日 対 マーリンズ
- 7月8日 対 フィリーズ
- 7月29日 対 パイレーツ
- 8月12日 対 パドレス
- 8月26日 対 カブス
- 9月9日 対 ダイヤモンドバックス
- 9月23日 対 カーディナルス
コロラド・ロッキーズ Colorado Rockies
ユニフォームコンセプト
ロッキーズの2代目となるシティコネクトユニフォームは「Sunrise to Sunset(夜明けから夕暮れまで)」というテーマでデザインされました。これは、コロラド州にあるロッキー山脈の朝焼けと夕焼けを表現しています。
【デンバーの街とロッキー山脈】

ユニフォームの色使いは青空と紫の山々を基調とし、赤や黄色のアクセントカラーはコロラド州の旗の色を反映しています。また、デンバー市の旗も帽子の内側に取り入れられています。
シンボルマークはロッキー山脈
ユニフォームの胸のロゴや帽子、袖のワッペンには、ロッキー山脈と野球のボールが描かれたマークが使われています。胸のロゴ「ROCKIES」の一部をマークで覆い隠してしまうなんて、他のユニフォームではあまり見かけません。チーム名と山をかたどったシンボルマークが深く結びついているからこそ、できる演出ですね。
プルオーバーは若者たちへのエール
画像を見ていただくとわかりますが、ユニフォームにあるはずの前ボタンがありません。頭からかぶって着用するプルオーバータイプは「少年野球」を象徴しているとのこと。メジャーリーグを目指す若い選手たちへのエールが込められています。
プルオーバータイプの採用は、シティコネクトでは「初」です。MLBのユニフォーム全体で見ても、現在このタイプを採用しているチームはワシントン・ナショナルズ(レギュラーユニフォーム)とロッキーズだけです。
リップストップパターンとは?
ユニフォームに近づくと、格子状に小さな穴が開いているのがわかります。これがリップストップパターンです。「リップストップ」とは、スキーウェアやパラシュート、テントなどに使用される耐久性の高い生地のこと。綿やナイロンに強度を高めた特殊繊維を格子状に織り込んであるため、丈夫で破れにくく、劣化しにくいのが特徴です。
リップストップパターンの採用について、公式サイトでは次のように書かれていました。
ジャージのこのパターンは、どんなチャンスも逃さない柔軟性を保ちながら、困難なときにも耐え忍ぶことを思い出させてくれます。
引用:MLB公式サイト(ROCKIES Fans)をもとに翻訳
アウトドアの過酷な環境に耐えられる強固な素材と、困難で大きな目標に立ち向かうロッキーズの戦う姿勢を重ね合わせたのですね。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
- 4月18日 対 ナショナルズ
- 4月25日 対 レッズ
- 5月9日 対 パドレス
- 5月23日 対 ヤンキース
- 6月6日 対 メッツ
- 6月20日 対 ダイヤモンドバックス
- 7月4日 対 ホワイトソックス
- 7月18日 対 ツインズ
- 8月1日 対 パイレーツ
- 8月15日 対 ダイヤモンドバックス
- 8月29日 対 カブス
- 9月5日 対 パドレス
- 9月19日 対 エンジェルス
シカゴ・ホワイトソックス Chicago White Sox
ユニフォームコンセプト
ホワイトソックスのユニフォームなのに、目に飛び込んできたのは鮮やかな「赤」。ファンからは「シカゴレッドソックス」などとつっこみがはいったそうですが、赤の理由は、同じシカゴにあるNBA(バスケットボール)チーム「シカゴ・ブルズ」とのコラボレーションだからです。ユニフォームのコンセプトは、2つのチームの融合です。
【シカゴ・ブルズ(NBA)のユニフォーム】
胸のロゴマークは「シカゴ・ブルズ」
ブルズのロゴマークがそのまま採用されました。このマークは1930年代のホワイトソックスのユニフォームロゴとも似ています。シカゴの街への誇りを表現しています。
史上初の2種類のキャップ
実は今回、MLBのシティコネクトユニフォームで初めて、2種類のキャップが作成されました。
- BRED CAP:黒地に赤のつば
- CITY PINSTRIPES:赤字に黒のピンストライプ、黒のつば
共通しているのは、翼の生えた白いソックスのマークと、帽子の内側の2種類の柄です。白に黒のピンストライプはホワイトソックスを、赤に黒のピンストライプはブルズを表しています。
コラボならではのタグ
見えない場所ですが、カッコいいので紹介します。左にホワイトソックスのロゴ、右にブルズの牛のマーク、そして真ん中にシカゴを表す「CHI」。コラボレーションユニフォームだと一目でわかりますね。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
- 5月9日 対 マーリンズ
- 5月23日 対 レンジャーズ
- 6月6日 対 ロイヤルズ
- 6月27日 対 ジャイアンツ
- 7月11日 対 ガーディアンズ
- 7月25日 対 カブス
- 8月8日 対 ガーディアンズ
- 8月22日 対 ツインズ
- 8月29日 対 ヤンキース
- 9月19日 対 パドレス
マイアミ・マーリンズ Miami Marlins
ユニフォームコンセプト
マーリンズ2代目のシティコネクトユニフォームは「レトロウェーブ」がテーマ。黒を基調に、チームカラーのティール(緑がかった水色)と蛍光ピンクの派手な色使いは、マイアミの夜景をイメージしているのだそう。
【マイアミの夕暮れ】

キャップの「305」とは?
気になるのはキャップに大きく描かれた「305」の数字。実はこれ、マイアミの「市外局番」です。305はおしゃれな街マイアミを象徴する数字として、Tシャツやトレーナーにプリントされていることがあります。地元に愛されている数字なんですね。
帽子に市外局番をデザインするのはMLB史上初の試みです。地元を強く押し出している、まさに「シティコネクト」らしいデザインです。
胸のロゴマークはチームの歴史への敬意
大きなティールカラーの「MARLINS」のロゴは、前身であるフロリダ・マーリンズのロゴに似ています。
【フロリダ・マーリンズのロゴマーク】
マーリンズは1993年に誕生した比較的若いチームですが、1997年と2003年にワールドシリーズを制覇しています。チームの歴史に敬意を表しているんですね。
凝った横縞のピンストライプ
ティールブルーはチームの歴史を、ピンクは活気のある街を照らすライトをイメージしています。線の色ははディールだけ、ピンクだけ、ティールとピンクのグラデーションとさまざまです。線の長さもまちまちで、少しかすれたような部分もあります。「もしかして同じ線はないのでは?」と思ってしまうほど凝ったストライプが施されています。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
- 5月17日 対 レイズ
- 5月31日 対 ジャイアンツ
- 6月21日 対 ブレーブス
- 7月5日 対 ブルワーズ
- 7月19日 対 ロイヤルズ
- 8月2日 対 ヤンキース
- 8月23日 対 ブルージェイズ
- 9月6日 対 フィリーズ
- 9月13日 対 タイガーズ
- 9月27日 対 メッツ
アリゾナ・ダイヤモンドバックス Arizona Diamondbacks
ユニフォームコンセプト
コンセプトは「チームの歴史と地域文化」です。2025年のシティコネクトユニフォームには、このコンセプトが随所に反映されたデザインになっています。
胸のロゴマーク「Serpientes」とは?
パッと目を引く胸のロゴマークですが「なんて書いてあるの?」と思った方もいるのでは?実はスペイン語で「ヘビ」を意味する言葉。これはアリゾナ州のヒスパニックコミュニティーに敬意を表しています。
では、なぜ「ヘビ」なのでしょうか。それは、ダイヤモンドバックスのチーム名がアリゾナ州に生息するダイヤガラガラヘビに由来しているからです。ヘビは激しい闘争心を象徴しています。
ヘビの体で作られた「S」の文字は、胸と帽子の両方に使われています。
紫色はどこから?
現在のレギュラーユニフォームに紫は使われていませんが、実はチーム創設当時は紫がメインカラーでした。また、優勝した2001年当時のユニフォームにも紫がポイントカラーとして使われています。この紫は、アリゾナの夜空をイメージしているそうですよ。
【アリゾナの夜空の様子】

スネークスキンパターン
ユニフォームには、ダイヤ柄の連続でストライプが作られています。また、よく見ると生地のベースにもダイヤ柄が施されています。これは過去のダイヤモンドバックスのユニフォームからインスピレーションを得たものです。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
- 5月9日 対 ドジャース
- 5月10日 対 ドジャース
- 5月16日 対 ロッキーズ
- 5月30日 対 ナショナルズ
- 6月13日 対 パドレス
- 6月27日 対 マーリンズ
- 7月4日 対 ロイヤルズ
- 7月18日 対 カーディナルス
- 8月8日 対 ロッキーズ
- 8月22日 対 レッズ
- 9月5日 対 レッドソックス
- 9月19日 対 フィリーズ
ボストン・レッドソックス Boston Red Socks
ユニフォームコンセプト
ボストン・レッドソックスの2着目となるシティコネクトユニフォームのテーマは、フェンウェイ・パークの左翼にそびえる高さ11.3メートルの「グリーンモンスター」です。この壁の色や質感、スコアボードの要素を取り入れ、ボストンの野球文化と球場の歴史を称えるデザインとなっています。
フェンウェイ・パークへの敬意を込めた「Fenway Greens」
ベースカラーは、グリーンモンスターの色を再現した深い緑。胸元には、球場のスコアボードに使用されるフォントで「RED SOX」の文字が描かれ、得点表示に使われる黄色い数字を模した背番号がアクセントになっています。また、襟の内側にはフェンウェイ・パーク開場年の「1912」が刺繍されており、球場と共に歩んできた球団の歴史をさりげなく語っています。
細部にまで宿る「フェンウェイらしさ」
今回のシティコネクトは、細部の演出にもこだわりが詰まっています。
袖の「B」ロゴは、スコアボードの「ヒット」や「エラー」表示から着想を得たデザイン。キャップには、球場内部のコンクリートを思わせるグレーの「B」マークが入り、統一感のあるビジュアルに仕上がっています。さらにユニフォームの裾部分には、球場のボール・ストライク・アウト表示を模したドットが配置されており、見えないところにまでフェンウェイ愛が息づいています。
シティコネクトユニフォーム着用予定日
5月23日 対 オリオールズ
以降未定(マネージャーや選手たちの判断に委ねられる)
ファンゴでは、MLBユニフォームをベースにしたアレンジユニフォームを製作しています。 ユニフォームのデザインの参考にして下さい! 気になった方はLINEにてご連絡ください。
※公式ユニフォームの販売はしておりません。 ※コピー品の製作販売もしておりません。
※こちらに掲載されているのデザイン画像はあくまでイメージ画像となりますので、ご了承ください。
歴代のシティコネクトユニフォームはどんなデザインだった?

2021年のスタートから2024年まで、メジャーリーグのシティコネクトユニフォームはどんなデザインだったのでしょう?
2代目が導入されると、初代モデルはグラウンドで見られなくなることがほとんどです。だからこそ、過去のユニフォームを振り返るのも楽しみ方のひとつ。なかには、もう二度と試合で見られない貴重なデザインもありますよ。
ここからは、各年に発表されたユニフォームの特徴やコンセプトを、簡潔に振り返っていきます。
▼こちらからどうぞ▼
>>2021年にシティコネクトユニフォームを発表した球団はこちら(初年度7球団)
>>2022年にシティコネクトユニフォームを発表した球団はこちら(7球団新規追加)
>>2023年にシティコネクトユニフォームを発表した球団はこちら(6球団新規追加)
>>2024年にシティコネクトユニフォームを発表した球団はこちら(8球団新規追加)
2021年に発表されたMLBシティコネクトユニフォーム

シティコネクトユニフォームが初めて導入された2021年は、7球団が参加しました。
- ロサンゼルス・ドジャース Los Angeles Dodgers
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス Arizona Diamondbacks
- ボストン・レッドソックス Boston Red Sox
- シカゴ・カブス Chicago Cubs
- シカゴ・ホワイトソックス Chicago White Sox
- マイアミ・マーリンズ Miami Marlins
- サンフランシスコ・ジャイアンツSan Francisco Giants
ロサンゼルス・ドジャース【2021】
上下真っ青なカラーが印象的なユニフォームです。ユニフォーム中央に刻まれた「Los Dodgers」という言葉。「Los」はスペイン語で「The」と同等の意味を持っており、ロサンゼルスのラテン系コミュニティに敬意を表したデザインになっています。
ドジャースのシティコネクトユニフォームの詳細は、こちらの記事にまとめにしましたので、ぜひご覧ください。
アリゾナ・ダイヤモンドバックス【2021】
色合いはアリゾナの砂漠の風景によく合っているクリーム色です。伝統的でオーセンティックな印象のあるダイヤモンドバックスのシティコネクトユニフォームです。
「serpientes」はスペイン語で「蛇」を意味します。ダイヤモンドバックスの名前の由来ともなっているダイヤガラガラヘビで文字をかたどっています。
ダイヤモンドバックス2代目のシティコネクトユニフォームはこちら
ボストン・レッドソックス【2021】
ビビッドなイエローにスカイブルーのロゴがとっても映えるシティコネクトユニフォーム。レッドソックスなのに、まさかのイエローを基調としているのは、毎年街で開催される「ボストンマラソン」をオマージュしているからです。
ちなみに袖の数字「617」は、本拠地ボストン・フェンウェイパーク周辺のエリアコード、つまり「市外局番」です。日本ではあまり見られませんが、アメリカでは、エリアコードを地元への愛着や誇りの象徴として扱う文化が根付いているようです。
レッドソックス2代目のシティコネクトユニフォームはこちら
シカゴ・カブス【2021】
「Wrigleyville」と言う胸マークが付いたシカゴカブスのシティコネクトユニフォーム。リグレービルと読み、カブスの本拠地であるリグレーフィールドがある地区の名前です。ネイビーにスカイブルーのコントラストが映えます。
デザインは、シカゴの象徴的なシンボルで市章、ノースとサウスのシカゴ川の支流が交差するウルフポイント、レイクビュー、そしてシカゴ市旗から着想を得たものです。まさに「シカゴ」という都市の象徴であり、その文化を称えています。
シカゴ・ホワイトソックス【2021】
ホワイトソックスが胸に掲げる「SouthSide」はシカゴにある南側のチームを指す言葉です。シカゴにはカブスとホワイトソックス2つの球団がありますが、地元民は「SouthSide」といえばホワイトソックスを連想するんですね。愛されている証拠です。
デザインは、ブラックを基調にしたキリッと引き締まった印象と、ピンストライプが特徴です。ストライプ×ブラックのカラーパンツはめちゃめちゃCOOLです!
シカゴ・ホワイトソックス2代目のシティコネクトユニフォームはこちら
マイアミ・マーリンズ【2021】
赤に白のピンストライプ、そしてマイアミブルーのキャップとロゴ。斬新な色使いが印象的な、マーリンズのシティコネクトユニフォームです。赤と青のカラーバランスも美しく、ビビットなのに調和のとれたデザインになっています。
メインカラーが赤なのは、1946年から1960年までキューバでプレーしていた、レッズ傘下のトリプルAチーム「ハバナ・シュガーキングス(Havana Sugar Kings)」へのオマージュです。シュガーキングスのチームカラーが赤だったことから、その歴史への敬意が込められています。
マイアミ・マーリンズ2代目のシティコネクトユニフォームはこちら
サンフランシスコ・ジャイアンツ【2021】
白を基調に、胸にはオレンジの「G」の文字。非常にシンプルなデザインが印象的な、サンフランシスコ・ジャイアンツのシティコネクトユニフォームです。でも、実はそれだけではありません。左袖のデザインにも注目してみてください。そこには、サンフランシスコの象徴ともいえるゴールデン・ゲート・ブリッジのシルエットが描かれているんです。都市の風景をそのままデザインに落とし込んでいるのが特徴です。
さらに、胸の「G」マークが霧に包まれるような表現になっており、サンフランシスコ特有の涼しげな夏や霧の街というイメージが強く伝わってきます。
サンフランシスコ・ジャイアンツ2代目のシティコネクトユニフォームはこちら
2022年に発表されたMLBシティコネクトユニフォーム

2022年にシティコネクトユニフォームを発表したのは、次の7球団です。
- ワシントン・ナショナルズ Washington Nationals
- ヒューストン・アストロズ Houston Astros
- カンザスシティ・ロイヤルズ Kansas City Royals
- コロラド・ロッキーズ Colorado Rockies
- ロサンゼルス・エンゼルス Los Angeles Angels
- サンディエゴ・パドレス San Diego Padres
- ミルウォーキー・ブルワーズ Milwaukee Brewers
ワシントン・ナショナルズ【2022】
桜と言えば日本の花、というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実はワシントンも世界有数の桜の名所です。ナショナルズのシティコネクトユニフォームにもこの「桜」が描かれています。チャコールグレーのユニフォームに淡いピンク色の桜をあしらったデザインはとってもオシャレです。
ワシントン・ナショナルズ2代目のシティコネクトユニフォームはこちら
ヒューストン・アストロズ【2022】
NASAのお膝元として知られるヒューストンを本拠地とするアストロズは、「宇宙」をテーマにしたデザインで登場。チームカラーの1つのネイビーを基調に、胸マークには「SPACE CITY」の文字が堂々と入っています。
ところどころに使われているオレンジとイエローが鮮やかに映える、アストロズらしい色使いです。全体的にシンプルにまとめながらも、大人しすぎないかっこいいユニフォームです。
ヒューストン・アストロズ2代目のシティコネクトユニフォームはこちら


カンザスシティ・ロイヤルズ【2022】
カンザスシティロイヤルズのチームカラーはブルーとライトブルー、ホワイトの3色が中心です。ロイヤルブルーのユニフォームに、袖に使われる3色それぞれがマッチする、美しさを感じるユニフォームデザインです。全体がブルーで統一されているため、すっきりとまとまった印象のユニフォームに仕上がっています。
球団の本拠地であるカンザスシティの愛称「City of Fountains(噴水の街)」にインスパイアされたデザインです。
コロラド・ロッキーズ【2022】
雄大なロッキー山脈に代表されるように、大自然に囲まれた地であるコロラド州。そのコロラドを本拠地とするロッキーズのシティコネクトユニフォームも、ロッキー山脈をイメージしたデザインです。
背中は空を思わせるホワイトと山をイメージしたグリーンで大胆に上下に分かれており、前後で印象が大きく変わるオシャレなデザインです。
コロラド・ロッキーズ2代目のシティコネクトユニフォームはこちら
ロサンゼルス・エンゼルス【2022】
2022年シーズンに大谷翔平選手が登板する際、このシティコネクトユニフォームの着用を希望したという噂もあり注目を集めました。
ユニフォームは、チームカラーの赤と南カリフォルニアのビーチやサーフ文化をイメージしたクリーム色の組み合わせが印象的です。胸マークの下に描かれたラインには「サーフボード」と「波」を表しています。
エンゼルスのシティコネクトユニフォームのさらに詳しい解説は、こちらからご覧ください。
サンディエゴ・パドレス【2022】
パドレスのシティコネクトユニフォームは白を基調とし、右袖にピンク、左袖にミントグリーン、パイピングに金色を配色。レギュラーユニフォームの力強く落ち着いたイメージとは真逆の、キュートでポップなデザインです。
実は、サンディエゴはアメリカで大人気のリゾート地。また、メキシコとの文化的つながりも強い地域です。多様性と美しいビーチ、陽気な西海岸を連想させてくれます。
ミルウォーキー・ブルワーズ【2022】
ブルワーズは、ミルウォーキーの人民旗からデザインのインスピレーションを得ました。
ベースのパウダーブルーはミルウォーキーの夏の空を、黄色は夏の太陽を、ネイビーはミシガン湖を象徴しています。胸のロゴ「Brew Crew」はファンが親しみを込めて呼ぶチームのニックネームです。ユニークでチャーミングなアイデアを知るのも楽しいですね。
2023年に発表されたMLBシティコネクトユニフォーム

2023年は6球団がシティコネクトユニフォームに参加しました。
- アランタ・ブレーブス Atlanta Braves (2023.04.23)
- テキサス・レンジャーズ Texas Rangers (2023.04.21)
- シアトル・マリナーズ Seattle Mariners (2023.05.05)
- シンシナティ・レッズ Cincinnati Reds (2023.05.19)
- ボルティモア・オリオールズ Baltimore Orioles (2023.05.26)
- ピッツバーグ・パイレーツ Pittsburgh Pirates (2023.06.27)
アトランタ・ブレーブス【2023】
ブレーブスのシティコネクトのユニフォームは、ハンク・アーロンと彼の偉業へ敬意を表しています。(収益の一部は、ヘンリールイスアーロン財団に寄付されました)
白を基調に、青い袖と赤いアクセントが施されています。これは1974年、ハンク・アーロンが715本目のホームランを打ちベイ・ブルースを超えた年に着用していたユニフォームの色合いです。袖の王冠は、彼のホームラン王としての地位の象徴しています。
テキサスレンジャーズ【2023】


レンジャーズのシティコネクトユニフォームは、前身となったマイナーリーグチームや地域の歴史的要素を取り入れています。クリーム色のジャージに、「ピッチブルー」と呼ばれる濃紺のロゴと赤い数字がアクセント。レトロな雰囲気がステキです。


シアトル・マリナーズ【2023】


シアトル・マリナーズのシティコネクトユニフォームは、シアトルの豊かな野球の歴史と文化を称えるデザインとなっています。
「ラッシュブルー」を基調とし、アクセントカラーに鮮やかな黄色と落ち着いたオレンジを採用しています。この色使いはマリナーズの創設時のカラーや、かつてシアトルにあったメジャーリーグ球団「パイロッツ」の伝統色を反映しています。


シンシナティ・レッズ【2023】
赤のアクセントが映える、オールブラックの渋さが際立つ一着。
今回の注目ポイントは、レッズの伝統的な「C」のマークのリニューアルです。波長をイメージしたラインでダイヤモンド型をかたどり、新しさの中にチームの象徴を巧みに取り入れています。
This city. This team. This is CINCY.(この街。このチーム。これがCINCYだ)
街とチームがひとつになる、そのメッセージが力強く伝わってくるユニフォームです。


ボルティモア・オリオールズ【2023】
We are Baltimore. You can’t clip these wings
(我々はボルチモアだ。この翼を切り取ることはできない)
ボルチモアの誇りと力強さを体現する、オリオールズのシティコネクトユニフォーム。
シンプルなオールブラックの外観に白のロゴ、チームカラーのオレンジが控えめに配置されたデザインです。しかし、内側は驚くほどカラフル。街・芸術・文化からインスピレーションを受けたマルチカラーモザイクのデザインが施されており、「隠れた場所にこそオシャレがある」というコンセプトが表現されています。

ピッツバーグ・パイレーツ【2023】
ブラックとゴールドが映える、パイレーツの2023年シティコネクトユニフォーム。胸元の「PGH」は、ピッツバーグの愛称として親しまれている言葉です。
ユニフォームの上半分には、よく見ると細かなパターンが施されています。これは、スチール産業の象徴「アストロイド」や、三つの川の合流を表す「逆さY字」など、地域に根ざしたモチーフを反映したもの。ロベルト・クレメンテ橋をモチーフにしたキャップや、金色の「P」ロゴも印象的です。
細部にまで宿るこだわりが、地元へのリスペクトと、街の未来への前向きなメッセージを伝えてくれます。
2024年に発表されたシティコネクトユニフォーム

2024年シーズンには、9チームが新しいシティコネクト・ユニフォームを着用することを発表しました。
- ロサンゼルス・ドジャースLos Angeles Dodgers(2024.06.21)
- フィラデルフィア・フィリーズ Philadelphia Phillies(2024.04.12)
- ニューヨーク・メッツ New York Mets(2024.04.27)
- タンパベイ・レイズ Tampa Bay Rays (2024.05.03)
- デトロイト・タイガース Detroit Tigers (2024.05.10)
- クリーブランド・ガーディアンズ Cleveland Guardians (2024.05.17)
- セントルイス・カージナルス St. Louis Cardinals (2024.05.25)
- トロント・ブルージェイズ Toronto Blue Jays (2024.05.31)
- ミネソタ・ツインズ Minnesota Twins (2024.06.14)
ロサンゼルス・ドジャース【2024】
ドジャースにとって2代目となる2024年のシティコネクトユニフォームでは、長い歴史と「夢を追う街・ロサンゼルス」の文化をモチーフに、新たなスタイルが生まれました。
色はクリームベースで、コバルトとエレクトリックブルーの2色を採用し、背番号には「チリレッド」がアクセントとして使われています。
背ネームと背番号の位置がこれまでと逆になっているなど、細部にも挑戦的なデザインが散りばめられており、これからの時代に向けた「進化するドジャース」を感じさせる一着です。
ドジャースの歴代シティコネクトユニフォームの詳細は、こちらの記事にまとめにしましたので、ぜひご覧ください。
フィラデルフィア・フィリーズ 【2024】


フィリーズの2024年シティコネクトユニフォームは、「Unapologetically Philadelphia(悪びれることのないフィラデルフィア)」をテーマに、自分たちのスタイルを貫く潔さと誇りをデザインに込めています。
青と黄色の配色は、市旗をモチーフにしたもの。胸の「PHILLY」は、自由の鐘のひび割れを模したパターンで描かれ、歴史と魂を象徴しています。キャップには、自由の鐘とスカイラインをあしらい、チームと街の一体感を表現。細部にまで「フィラデルフィアらしさ」が息づくデザインです。
「意味のあるデザイン」は人の心を動かす、それを体現する特別な一着です。

ニューヨーク・メッツ【2024】
ファンとの絆を象徴する鉄道、都市とのつながりを表す橋、そしてニューヨーカーの精神と闘志を示すコンクリート。この3つを絶妙に融合させたのが、メッツの2024年シティコネクトユニフォームです。
テーマは 「Concrete Jungle Dreams」。コンクリートジャングルをイメージしたグレーを基調に、黒いピンストライプには地下鉄を表す丸やダイヤモンド模様が織り込まれています。遊び心あふれるデザインです。胸元に大きく描かれた【NYC】ロゴは、ニューヨークシティの力強さと夢を象徴しています。
タンパベイ・レイズ 【2024】
タンパベイ・レイズの2024年シティコネクトユニフォームは、「SKATE CULTURE IN TAMPA BAY(タンパベイのスケート・カルチャー)」をテーマに、地元のスケートボード文化やストリートアートの精神を表現しています。
ベースは、フロリダの強い日差しで色あせた黒シャツをイメージ。右袖と左脚には、緑・青・紫のグラデーションが施され、デビルレイズ時代の配色とタンパベイの夕焼けを重ね合わせています。胸元に大きく記された「タンパベイ」の文字は、実に2007年以来。その上に描かれた炎は、ストリートアートやスケートメディアへのオマージュです。キャップのロゴは、エイの形とサンシャインスカイウェイ橋を融合させたデザインで、地域の結びつきを象徴しています。
デトロイト・タイガース【2024】
「WE ARE MOTOR CITY」
タイガースの2024年シティコネクトユニフォームは、自動車の街デトロイトの歴史とスピリットを体現しています。
袖口のテーピングや、ユニフォーム全体に施されたタイヤのトレッド模様は、デトロイトが自動車産業の先駆者であることを象徴しています。袖のワッペンには、アメリカ初のアスファルト舗装道路ウッドワードアベニュー(M-1)と、地元を象徴する市外局番「313」がデザインされました。
都市とチームのストーリーが詰まった一着として、デトロイトの誇りを世界にアピールするユニフォームです。
クリーブランド・ガーディアンズ 【2024】
ガーディアンズのシティコネクトユニフォームは、過去と現在をつなぐ「ブリッジ」として、クリーブランドらしいデザインを随所に取り入れています。
胸の「CLE」ロゴは、アールデコ調の立体感が特徴です。球場近くにあるホープ・メモリアル橋に立つ「交通の守護者像(Guardians of Traffic)」を思わせるデザインで、街の歴史を表現しました。また、赤と青のラインはクリーブランド野球の伝統色を受け継ぎつつ、90年代の力強さも表現しています。首元の「EST. 1901」はクラブ創設年を示し、ジョックタグの「THE LAND(クリーブランドの愛称)」は地元への誇りを表しています。
クリーブランドの団結とアイデンティティを象徴する一着として、ファンや選手に愛されています。
セントルイス・カージナルス【2024】
セントルイス・カージナルスの2024年シティコネクトユニフォーム最大の特徴は、長年親しまれている「Birds on the Bat(バットの上の鳥)」と、地元愛を象徴する「The Lou」のデザイン。カージナルスの象徴「ノーザンカーディナル」は、情熱・エネルギー・強さを表す赤い鳥で、1922年からチームのシンボルとして受け継がれています。「The Lou」は、セントルイス出身のアーティスト、ネリーへの敬意を込めたニックネームです。
帽子や胸のロゴに使われたクラシカルなフォントは1920年代のデザインを再現。赤い波模様のピンストライプは、ミシシッピ川とミズーリ川の流れを表現しています。さらに袖のワッペンには、セントルイスの市旗にあるフルール・ド・リス(聖ルイ王の象徴)と、観光名所のゲートウェイ・アーチが描かれました。
トロント・ブルージェイズ 【2024】
ブルージェイズの2024年シティコネクトユニフォームのベースカラーには、オンタリオ湖の夜景を映す深い青「ピッチブルー」を採用。 そこに、カナダの赤「スピードレッド」や「ハイパーロイヤルブルー」がアクセントとして使われています。
胸元には、トロント市民の憩いの広場「ネイサン・フィリップス・スクエア」にある「TORONTO」の文字をイメージしたフォントを使用しました。ロゴのバックには ロジャースセンターやCNタワーなど、トロントの夜景が描かれています。襟の内側には「Diversity is Our Strength(多様性が私たちの強み)」と刻まれ、トロントの精神を示しています。
ブルージェイズの象徴「バードヘッド」もナイトモード仕様にアップデートされました。トロントのナイトライフとカルチャーを凝縮したこのユニフォームは、若いファンにも伝統を重んじるファンにも愛される一着です。
ミネソタ・ツインズ 【2024】
ツインズのシティコネクトユニフォームは、「波及効果(Ripple Effect)」をテーマに、ミネソタの「1万の湖」が地域にもたらす影響と自然の美しさを表現しています。(実はミネソタ州は「1万 の湖がある州」と呼ばれています)
ユニフォームは湖面をイメージしたディープブルーで統一され、袖口やキャップには太陽の光を思わせる鮮やかな黄色がアクセントです。胸の「MN」のロゴは州全体の絆「ONE MN」のスローガンを表現し、文字の間には北極星が輝いています。この北極星の意味は「道しるべ」。州の鳥「Common Loon(日本名ハシグロアビ)」のくちばしやキャップにもあしらわれています。
キャップには、ミネソタ州の形とオーロラ、湖、そして「10,000 Lakes」の文字がデザインされ、つばの内側にはミネトンカ湖の地形深度図も隠されています。
湖の恵みと、そこから生まれる地域との絆をユニフォームを通じて感じさせる一着。シンプルながら、ミネソタらしさが伝わってくるデザインです。
実はシティコネクトユニフォーム未発表の2球団

2025年までに全30球団中28球団が「シティコネクトユニフォーム」を発表しました。これで、まだ参加していないのは次の2球団です。
ニューヨーク・ヤンキース
ヤンキースは、伝統を重んじる球団方針から、シティコネクトユニフォームの導入には慎重な姿勢を取っています。実際、ホーム用ユニフォームは1936年から、アウェイ用は1918年からほとんどデザインが変わらず、スタイルを守り続けてきたことで知られています。100年近く愛され続けるユニフォームがあるなんて、本当に誇らしいことですね。
なお、オーナーは将来的な参加を完全に否定はしていませんが、現時点で具体的な計画はありません。
オークランド・アスレチックス
2028年にラスベガス移転が決まっており、オークランドに根ざしたユニフォームの制作ができない状況です。地域密着型の企画であるシティコネクトの趣旨に合わないため、参加を見送っています。
ファンゴがランダムに都市をピックアップしてデザインを作ってみたらこうなった!

シティコネクトユニフォームはMLBのものだけじゃない!
ということで、ファンゴがランダムに都市をピックアップして、そのイメージからデザインを作ってみました。デザインの元は様々なところから出てきますので、あなたの街を調べてみてもいいかもしれません。例えば市の花や都道府県の鳥、各地の名産品などがデザインとの親和性が高くておすすめです。
今回、ランダムにピックアップした場所はこの3カ所です。
ファンゴ的シティコネクトユニフォーム:神奈川県横浜市

おなじみの神奈川県横浜市。赤レンガ倉庫や横浜ベイブリッジなど、誰もが思い浮かべる象徴的な景色をモチーフにユニフォームをデザインしてみました。
街の洗練された街の雰囲気をそのまま形にした、都会的でスタイリッシュな一着です。見慣れた風景がユニフォームになると新たな魅力を放つ、そんな「特別感」を楽しめるデザインになっています。
ファンゴ的シティコネクトユニフォーム:岐阜県関市

岐阜県関市といえば「刃物のまち」として全国に知られ、約800年にわたって刀鍛冶の技術を受け継いできた地域です。関包丁をはじめ、世界が認める高品質な刃物を生み出し続けています。
そんな関市の誇りをユニフォームに込め、刀をモチーフにしたシャープで洗練されたデザインに仕上げました。シンプルながらも「鋭さ」や「職人の技」を感じさせる一着です。
ファンゴ的シティコネクトユニフォーム:大阪府貝塚市

大阪府貝塚市は、大阪湾に面した温暖な街。この地域のシンボルとして親しまれているのが、市の花「コスモス」です。ピンクや白、紅などのやわらかな色合いは、地域の温かさや、心のオアシスとなる存在を感じさせます。
そんなコスモスの魅力をユニフォームに落とし込み、優しさと可憐さをまとうデザインに仕上げました。華やかさの中にも品があり、着る人にそっと寄り添うような一着です。
あなたの街はどんな「シティコネクトユニフォーム」になる?
今回ご紹介したユニフォームの中には、チームのイメージそのままのデザインもあれば、「なるほど、そう来たか!」と意外性のあるデザインもあったのではないでしょうか。
最後の章では「ファンゴがデザインしてみた日本の都市ユニフォーム」をご紹介しましたが、実はこうした地域性を活かしたデザインは、草野球や部活のユニフォームにも取り入れることができます。あなたが暮らす街や地域、あなたのチームにも、それぞれのストーリーや魅力があるはずです。
「地元の象徴」や「チームの想い」をデザインに込めたユニフォーム。そんな特別な一着を、私たちと一緒に作ってみませんか?
ファンゴでは、公式のユニフォームのコピー品の販売はしておりません!
草野球チームをはじめとしたチームユニフォーム向けに、デザインをオマージュしたい場合はぜひご相談ください。
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