MLBのイベントデーって何があるの?無料配布からメモリアルデーまで徹底解説
2025/10/02

こんにちは!オーダー野球ユニフォーム専門店「ファンゴ」編集部です!
「MLBのイベントデーって、どんなことをしているの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
アメリカ・メジャーリーグでは、試合ごとにテーマや演出が用意された「イベントデー」が数多くあります。
どれもファンを楽しませるだけでなく、野球を通じて社会や地域とつながるきっかけになっています。
日本でも、MLBの試合中継でセレモニーを目にする機会がありますよね。
でも、どんな意味を持ったイベントなのか知っていますか?
この記事では、メジャーリーグで開催されている多種多様なイベントをまとめて解説いたします。
これを読めば、イベントの意味や裏側を深く理解できて、MLBのイベントデーをもっと楽しめること間違いなしです。
【MLBイベントデー名物】無料グッズでファン熱狂のギブアウェイ・デー

MLBでは「来場した人だけが得られる体験」が数多く用意されています。
その代表格が、試合日に合わせて球団が用意する「無料グッズ配布(ギブアウェイ・デー)」です。
いったい、どんなグッズがもらえるのでしょうか?
ボブルヘッドからTシャツまで!ファンに愛される鉄板グッズ
MLBの定番プレゼントといえばボブルヘッド人形です。
頭がゆらゆら揺れるユニークな人形は毎年どのチームでも大人気で、配布日には入場ゲートに長蛇の列ができることも珍しくありません。
たとえば、大谷翔平選手と愛犬デコピンのボブルヘッド人形がプレゼントされた2024年8月28日のドジャースタジアムでは、試合5時間前の行列が数百メートルにも及んだそうです。
(実は、この日はデコピンが始球式に登場した日。待ち時間が長くても来場者は大満足だったでしょう)
ボブルヘッドになる人物は現役選手だけではなく、監督やOB、レジェンド、球団のマスコットなど多彩です。地元にゆかりの有名人や、映画やドラマとコラボすることもあります。
Tシャツやパーカー、キャップ、ユニフォームといったアパレル系も鉄板です。
球場で配布されたものをそのまま身につけたら、スタンドの一体感と相まってワクワクしますよね。
さらにバッグやジャケット、キーホルダーやピンバッジなど「日常で使えるグッズ」 が多いのもファンに喜ばれる理由です。
家に帰っても、グッズを見るたびに楽しかった思い出がよみがえります。
珍しい話題のアイテム
MLBのギブアウェイ・デーは、ファンを驚かせるために各球団が工夫を凝らしているのも大きな魅力。
ここでは、ファンゴが特に気になったユニークなノベルティを紹介します。
ハローキティのぬいぐるみ
ドジャースでは以前からハローキティとコラボを続けており、ドジャースのユニフォームを着たキティちゃんのぬいぐるみがギブアウェイグッズとして配布されています。
2025年4月には「ハローキティ・ナイト」が開催され、背番号74(キティちゃんは1974年生まれ)をつけたキティちゃんが始球式を務めました。
ホッケージャージ
アメリカでホッケーと言えば「アイスホッケー」のこと。
「野球なのにアイスホッケーのジャージを配るの?」と思うかもしれませんが、メジャーリーグでは実際に配布されています。
2025年4月25日にはヤンキースが「ホッケー・ナイト」を開催し、先着18,000人にプレゼントしました。
このホッケージャージはニューヨーク発のブランドDKNY(ダナキャラン・ニューヨーク)とのコラボレーションで、ヤンキースとDKNYのロゴマークが入っています。
また、トロント・ブルージェイズでは2025年5月30日に選手の名前入りホッケージャージを配布しました。
「シティコネクトユニフォーム」のデザインをホッケージャージに落とし込んだ仕様で、正面に大きくカナダの象徴「メイプルリーフ」があしらわれています。
このホッケージャージは、アメリカのスポーツメディアでも「カッコいい」と評判でした。
オジー・アルビーズ「Go!フィッシュ・カード」
オジー・アルビーズは、オールスターに3回の出場経験を誇るアトランタ・ブレーブスの選手です。
2025年5月4日にキッズプロモーションの一環として、彼がお気に入りの魚をセレクトしたカードが子どもたち限定でプレゼントされました。
野球選手の「お気に入りの魚」とは、どういうことなのでしょうか。
実は、彼は大の魚好き。なんと6,000ガロンの水槽を所有しているのだそう。
※6,000ガロンは約22,712リットル
日本でガソリンを運ぶタンクローリーは大きくても20,000リットルまでですから、その大きさが想像できます。大きさは想像できても、タンクローリー以上の巨大な水槽がある家なんて、想像できませんよね。
大人気!大谷翔平グッズの圧倒的バリエーションがすごい!
MLBのギブアウェイ・デーを語る上で外せないのが、大谷翔平選手の存在です。
二刀流という唯一無二のスター性から、大谷グッズは配布されるだけでニュースになるレベル。
エンゼルス時代から現在のドジャースに至るまで、毎年のように多彩なグッズが企画されています。
たとえば2022年のエンゼルス時代には、彼をテーマにしたグッズが7回もプレゼントされました。
- Historic Seasonボブルヘッド(4月8日)
- クリアトートバッグ(4月10日)
- MVPボブルヘッド(5月10日)
- オオタニ=ワン・ケノービ ボブルヘッド(5月27日、スターウォーズ企画)
- 大谷スノードーム(6月24日)
- MVP Tシャツ(7月14日)
- 大谷ハット(8月13日)
ギブアウェイで1人の選手が取り上げられるのは、1シーズン3回でも多いと言われます。
1人で7回は異例の頻度です。
これだけ回数が多いとボブルヘッドだけではファンも飽きてしまうでしょうから、バリエーションが豊富なのも納得です。
とはいえ、雪の降らないアナハイムで景品がスノードームとは、面白いですね。
ドジャースに移籍した2024年シーズンは4回配布されました。
- ボブルヘッド(5月16日)
- キャップ(7月22日)
- 大谷翔平&Decoyボブルヘッド(8月28日)
- Tシャツ(9月21日)
フレディ・フリーマンやムーキー・ベッツなど人気選手が多い球団でも、大谷選手の配布回数は群を抜いています。
2024年のワールドシリーズ制覇を記念したチャンピオンリングレプリカの大谷翔平バージョンが配布された2025年8月6日は、彼の登板と重なりました。
平日にもかかわらず試合3時間前のドジャースタジアム周辺は大混雑。
3時間ゲートに並んで手に入れたファンもいました。
ファンからもスポンサーからも愛される大谷選手は、すばらしいとしか言いようがありません。
大谷選手の活躍については、こちらにまとめていますのであわせてお読みください。
>>【2025年最新版】大谷翔平選手の記録完全網羅|メジャー&日本で更新した伝説の偉業を徹底解説!
ギブアウェイのもらい方とは?代表的な4つの方法
ところで、MLBの無料グッズはどのように受け取るのでしょうか?
ここでは、MLBの景品の受け取り方法を4つご紹介します。
1.先着順
もっとも一般的なのが「先着順配布」です。
たとえば「来場者先着2万人にボブルヘッドプレゼント」といった形で、チケットを持っていても配布数が上限に達すると終了してしまいます。
人気選手のアイテムは開始数十分でなくなることもあり、開場と同時に入場するのが鉄則です。
2.チケット付き配布
「スペシャルイベントチケット」と呼ばれる、限定グッズ付きチケットです。
通常の観戦チケットより少し高めですが、確実にグッズがもらえるのでコレクターには安心の方法です。
グッズ付きのイベントチケットは、必ず各球団の公式ページから申し込んでください。
リセールチケットではグッズはもらえません。
3.シーズンチケット保持者特典
常連ファン向けに、シーズンチケット購入者限定の配布も存在します。
一般配布されないグッズが手に入るため、レア度が高いコレクションアイテムになります。
たとえば、セントルイス・カーディナルスでは、2025年のシーズンチケット購入者に3つのうちから好きなグッズを選べる特典をつけました。
- シティ・コネクト・ジャージ:シーズンチケットホルダーのロゴが入った限定ジャージ
- タンブラー:限定ロゴ入り
- 球場でキャッチボール:本拠地ブッシュ・スタジアムのグラウンドでキャッチボールができる
4.チャリティオークション
配布品を手に入れ損ねても、MLBの公式オークションサイトで出品される場合があります。
この場合、配布品に選手のサインを添え「スペシャル仕様」として販売されることが多いです。
公式サイトなら商品に間違いはないですが、数は非常に限られます。
MLB各球団独自のユニークすぎるイベント

MLBの魅力は「30球団それぞれが独自のカラーを打ち出していること」にもあります。
ユニークなイベントはファンの心を離しません。
どんなイベントがあるのか、見ていきましょう。
銀河級の盛り上がり⁉MLBの【スターウォーズ・イベント】
毎年恒例で大人気なのが「スター・ウォーズ」に関するイベントです。
イベント当日の球場はスターウォーズ一色。
ダース・ベイダーやストームトルーパーといったキャラクターが登場し、始球式をしたり写真撮影ができるフォトブースが設置されたりします。
最近では「ドローンショー」も行われています。
2024年4月にはエンゼルスの本拠地「エンゼルスタジアム」の上空で、800機のドローンがスターウォーズのキャラクターを描きファンを楽しませました。
アメリカでは「火気禁止令(Burn Bans)」によって花火が実施しにくい地域があります。
花火の代わりとして、これからはドローンショーが増えそうです。
さらに盛り上がる理由のひとつに「コスプレ」があります。
チームによってルールに違いはありますが、スターウォーズのイベントではコスプレOKが定番です。
コスプレコンテストやコスプレイヤーの球場パレードが開催されます。
そしてお楽しみは、やはり限定グッズです。
2025年の配布グッズを一部ご紹介します。
- 「Obi-Webb Kenobi」ボブルヘッド(ジャイアンツ)
- ダースベイダー・ボンバージャケット(ジャイアンツ)
- X-ウイング・ファイターの光るザンダー・ボブルヘッド(パドレス)
- 限定版「反乱同盟軍」ボタンアップシャツ(マリナーズ)
- デス・スターが上空に浮かぶドジャースタジアムのレプリカ(ドジャース)
- 限定Tシャツ(ロッキーズ)
紹介したグッズはすべて「スペシャルイベントチケット」の購入者に配られるものですが、イベント内容によっては先着順の場合もあります。
日本にもスター・ウォーズファンは多いですが、プロ野球でこうした大規模なコラボはあまり例がありません。MLBならではの体験といえるでしょう。
MLB名物の走る着ぐるみ【ソーセージレース】にあの人が出場?
ソーセージレースとは、ミルウォーキー・ブルワーズのホームゲームでおこなわれるソーセージの着ぐるみレースです。
ブルワーズのスポンサーであるソーセージ会社のプロモーションとして始まりました。
しかし、ただの着ぐるみレースと侮るなかれ。
5体の巨大ソーセージが毎回6回裏にトップを争い競争します。
1994年から30年以上も続いている、伝統ある(?)レースです。
スタートするとファンはお気に入りのソーセージの名前(5体にはすべて名前がついています)を叫びながら応援します。
実は、このソーセージレースにデトロイト・タイガース時代の野茂英雄投手が出場したことをご存じですか?
2000年7月、イタリアンソーセージの着ぐるみをかぶった野茂投手は、ベンチにいる自分のチームメイトに手を振りながら余裕で1位を獲得しました。
この着ぐるみは、頭頂部からランナーの膝までの長さが2.21メートルもあります。
バランスを取りながら走るのは難しかったと思いますが、見事に優勝しました。
ちなみに、ソーセージレースに出場した野球選手は、野茂英雄さんを含めて4人しかいません。
MLB球場が和に包まれる【ジャパニーズヘリテージナイト】
MLBは地域コミュニティや出身国の文化を大切にしています。
それを象徴するイベントのひとつが「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト(Japanese Heritage Night)」です。
ジャパニーズヘリテージナイトは、日本文化をテーマにファンサービスや地域コミュニティとのつながりを同時に実現する、MLBならではのユニークなイベントです。複数球団が毎年開催しています。
当日は球場全体がまさに「和」の雰囲気に包まれ、日本のお祭りのような雰囲気になるのだとか。
たとえば、こんな演出がありますよ。
- 和太鼓や琴の演奏
- J-POPや日本のシティポップが流れる
- 日本舞踊や着物姿でのパフォーマンス
- 日本の鎧兜の展示
- 日本食の提供(たこ焼き・ラーメン・照り焼き味のホットドッグ・オレンジ餅)
そして、さまざまなイベント限定グッズが手に入ります。
なかでも人気なのはユニフォームや帽子などのアパレルです。
浮世絵風の柄や桜の花が取り入れられたり、チーム名がカタカナで表記されたり、一目見て「日本」とわかるデザインです。
ユニフォームの詳しいデザイン画像はこちらの記事に掲載していますので、気になる方はタップしてください。
>>ジャパニーズヘリテージナイトとは?ドジャースは開催する?2025年日本ユニフォーム情報を紹介
MLBオールスターウィークの「裏側イベント」がアツい!

MLB最大の祭典といえば、毎年7月に開催されるオールスターウィークです。
日本でも「ホームランダービー」や「オールスター本戦」が中継されますが、実はそれだけではありません。
ここでは、日本ではあまり知られていない3つの「オールスター裏側イベント」を紹介します。
MLB未来のスターを先取り【フューチャーズゲーム】
フューチャーズゲームとは、各球団の有望な選手を集めて行う「若手オールスター戦」です。
過去の出場選手には、球界を代表するスーパースターの名前が並びます。
- マイク・トラウト(エンゼルス・2010年出場)
→ア・リーグ新人王、MVP3回、オールスター出場11回 - アーロン・ジャッジ(ヤンキース・2015年出場):
→MVP2回、オールスター出場7回、本塁打王の常連 - クレイトン・カーショウ(ドジャース・2007年出場)
→サイ・ヤング賞3回、オールスター出場11回 - ジャスティン・バーランダー(ジャイアンツ・2005年出場)
→ア・リーグ新人王、サイ・ヤング賞3回、MVP1回、オールスター出場6回 - ムーキー・ベッツ(ドジャース・2014年出場)
→MVP1回、ゴールドグラブ賞6回、オールスター6回出場
フューチャーズゲームはオールスターゲームのエキシビションとして開催されていますが、選手たちはガチンコです。
将来のメジャー定着をかけて真剣にプレイします。
各球団のスカウトやメディアも詰めかけ、熱い視線を送ります。
日本では「SPOTV NOW」「J SPORTS(スカパー)」などのチャンネルでフューチャーズゲームが配信されています。
夢の共演【レジェンズ&セレブリティ・ソフトボールゲーム】
オールスターウィークのなかでも、MLBファンを大いに沸かせるのが「レジェンズ&セレブリティ・ソフトボールゲーム」です。
MLB往年の名選手(レジェンズ)と俳優・歌手・タレントといった有名人(セレブリティ)が一堂に会し、ソフトボールで夢の競演を繰り広げます。
レジェンド枠では名選手が参加しています。
「もう一度彼らのプレーを見たい!」というファンにとっては、まさに夢の舞台です。
- CC・サバシア
→サイヤング賞(2007年)、オールスター出場6回、2025年野球殿堂入り - デビッド・オルティーズ
→本塁打王(2006年)、シルバースラッガー賞7回、オールスター出場10回 - フランク・トーマス
→首位打者(1997年)、MVP2回、シルバースラッガー賞3回、オールスター出場5回、2014年野球殿堂入り。 - リッキー・ヘンダーソン
→盗塁王12回、MVP1回、シルバースラッガー賞3回、オールスター出場10回 - マイク・ピアッツァ
→ナ・リーグ新人王、シルバースラッガー賞10回、オールスター出場12回、2016年野球殿堂入り。ドジャースで野茂英雄とバッテリーを組む。
セレブリティ枠で出場経験のある人はこちら。
- ジェイミー・フォックス(俳優・歌手)
→レイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』でアカデミー賞受賞 - ジェリー・ライス(アメリカンフットボール選手)
→NFL史上最高のワイドレシーバー - アリッサ・ミラノ(俳優)
→映画『コマンドー』でアーノルド・シュワルツェネッガーの娘役で人気に。年間ボックスシートを購入するほどのドジャースファン。
加えて、日本と対戦経験のあるソフトボールのオリンピックメダリストも出場します。
レジェンド選手は本気のスイングや守備を披露する一方、セレブリティたちはユーモアたっぷりのプレーで笑いを誘います。
日本にもプロ野球OBによる競演(サントリードリームマッチ)がありますが「野球の真剣さ」と「お祭りの楽しさ」が同時に楽しめるのはMLBならではの貴重な体験です。
球場周辺が野球テーマパークに!【オールスター・ビレッジ】
オールスター・ウィークでは、球場周辺が巨大な「野球のお祭り会場」になります。
それが「オールスター・ビレッジ(All-Star Village)」です。
会場には、子どもから大人まで遊べる体験型アトラクションがずらり。
「自分も選手になった気分」で遊べるのが特徴です。
【野球体験】
- ホームランダービーVR
→VR(バーチャルリアリティ)のゴーグルをつけて、ホームランダービーを体験できる。 - スウィングマッチ
→子ども向けの体験で、自分のバッティングフォームがどのMLBオールスター選手に似ているかを分析してくれる。 - バッティングケージ/ピッチングトンネル
→本物と同じようなバッティングケージやピッチング練習用のトンネルがあり、自分のバッティングや投球の腕を試せる。 - プレイボールパーク
→子どもたちが体を動かして野球やソフトボールに親しめる。
【選手との交流】
- レジェンドとのサイン会/写真撮影
→MLBの元選手や殿堂入り選手など40人以上のレジェンドが登場し、サイン会や写真撮影会が開催される。 - マスコットとの交流
→MLBやマイナーリーグのかわいいマスコットと毎日会える。
他にも、過去の殿堂入り選手のグローブやユニフォーム、チャンピオントロフィーなどが間近で見られる展示ブースが設置されたり、オールスター限定グッズが購入できたりします。
オールスター・ビレッジは入場料が必要です。
MLB公式情報で2025年は35ドル(5,000円程度)でした。
オールスター本戦の観戦チケットは平均価格が800ドル(約12万円)ですから、お得にMLBを体験できるテーマパークと言えます。
MLBの記念イベント|胸が熱くなる4つの特別な日

メジャーリーグは、さまざまな記念イベントを通じて感動を届けています。
ここでは、ファンの胸が特に熱くなる代表的な4つの記念日イベントを紹介します。
全員が42番【ジャッキー・ロビンソン・デー】
ジャッキー・ロビンソンとは、近代メジャーリーグ初の黒人選手です。
彼がメジャーデビューした日にちなんで、毎年4月15日は「ジャッキー・ロビンソン・デー」と定められました。
試合前にはセレモニーがおこなわれ、球場の大型ビジョンには追悼映像が流れます。
2025年のこの日は、選手は練習時に「Breaking Barriers(壁を打ち破れ)」と書かれたTシャツを着用しました。
ジャッキーロビンソンが所属していたドジャースでは、記念品として彼のジャージを配布しています。
4月15日は選手たちだけでなく、監督、コーチ、審判などMLBに関わるすべての人が彼の背番号である「42」を身につけます。
普段は見ることのない42番(背番号42はMLB全球団共通の永久欠番)で球場が埋め尽くされる光景は、まさに圧巻です。
ロビンソンがMLBに残した偉大な功績と、メジャーリーグ全体の人種差別撤廃に向けた決意を感じずにはいられません。
戦没将兵に捧げる1日【MLBメモリアル・デー】
5月の最終月曜日は戦没将兵に追悼の意を表す「メモリアル・デー(Memorial Day)」で、アメリカ連邦政府が定めた祝日です。
MLBでも毎年、特別な演出やユニフォームで戦没者に敬意と哀悼の意を示します。
この日の球場では午後3時に試合を一時中断し、スタジアムにいる全員が黙祷を捧げます。
また、選手・監督・コーチなど関係者がユニフォームに「赤いポピー」の刺繍を付けます。
赤いポピーは戦争で亡くなった兵士追悼の象徴として、アメリカなどの諸外国で定着しています。
第一次世界大戦のとき、荒れた戦地によく咲いていた花だったことが由来です。
軍人への敬意を迷彩に【アームド・フォーシズ・デー(軍隊記念日)】
毎年5月第3土曜日の「アームド・フォーシズ・デー(Armed Forces Day/軍隊記念日)」は、退役軍人も含めた陸海空すべての軍隊関係者に感謝の気持ちを伝える日です。
MLBでは、この日を含めて3日間、迷彩柄のキャップやソックスを身に着けて軍への敬意を示します。
現役の軍人や退役軍人が球場に招待されることも多く、彼らが球場で温かい拍手で迎えられる姿を見ると、野球が社会と深く結びついていることを感じます。
また、迷彩グッズの収益は100%軍関連の慈善団体に寄付されます。
実は、MLBで迷彩柄を身につける習慣は、2018年まではメモリアル・デーで実施されていました。
しかし、メモリアル・デーは「戦争で亡くなったすべての方を静かに追悼する日(軍事関係者だけではない)」の一部で「いくら慈善団体に寄付するとはいえ、追悼の日にグッズの販売を行うのは商業的すぎるのではないか」といった意見があり、2019年からはアームド・フォーシズ・デーに変更した、という経緯があります。
映画の世界が現実に【フィールド・オブ・ドリームスゲーム】
MLBのイベントのなかでも特にロマンを感じるのが「フィールド・オブ・ドリームスゲーム」です。
1989年公開のケビン・コスナー主演映画『フィールド・オブ・ドリームス』のロケ地(アイオワ州ダイアーズビル)に特設球場を作り、実際の公式戦を行うという夢のような企画です。
2021年の第1回はヤンキース対ホワイトソックス戦。
この日のために両チームは、1919年当時のレトロなユニフォームを復活させました。
ボールを手に広いグラウンドをゆっくりと歩くケビンコスナーの元に、トウモロコシ畑の中から選手たちが入場してきます。
映画を見ていなくても、なんだか胸が熱くなるシーンです。もちろん、観客は熱狂しました。
試合はホームラン合戦。
最終回にニューヨーク・ヤンキースが逆転、その裏にホワイトソックスがサヨナラ勝ちという劇的展開で「まるで映画の続編のようだ」と全米の話題をさらいました。
中継された試合は590万人の視聴者数を獲得しています。
2022年はカブス対レッズ戦が実施されました。
ケン・グリフィー・ジュニアと彼の父親がキャッチボールを行った後、トウモロコシ畑からカブスとレッズの選手たちが入場し、最後に引退した名選手たちがフィールドに現れるパフォーマンスが行われました。
2023年以降は会場の工事のため中止されていましたが、アメリカの全国紙USAトゥデイによると、2026年にフィラデルフィア・フィリーズとミネソタ・ツインズの試合で復活が予定されています。
MLB選手の個性全開イベント!プレイヤーズ・ウィークエンドの魅力

メジャーリーグには、選手が普段と違うユニフォームやカスタマイズした用具を身につけ、自分らしさを表現できる特別な3日間があります。
それが「プレイヤーズ・ウィークエンド」です。
個性豊かなスタイルでファンを楽しませるだけでなく、社会貢献のメッセージも発信するといったMLBならではのユニークなイベントです。
初期(2017〜2019年)自由すぎた元祖プレイヤーズ・デー
最初のプレイヤーズ・ウィークエンドは、その自由度の高さから大きな話題を呼びました。
【2017年、2018年】
2017年と2018年のプレイヤーズ・ウィークエンドで着用したユニフォームは、前ボタンのないリトルリーグ仕様でした。明るくポップなカラーとデザインが特徴です。
背中にニックネームを入れてもOK(絶対ではない)で、名前を入れないことで有名なヤンキースも、背ネームを入れたことで大きな注目を集めました。
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ユニフォームには、MLBが「evolution(進化)patch」と呼ぶワッペンが3か所(キャップ、背ネームの上、袖)つけられています。
ワッペンには、少年がリトルリーガーからメジャーリーガーへと進化していく過程が、5人のプレイヤーのシルエットで描かれました。
袖のワッペンだけは下に白い余白があり、選手が感謝を伝えたい人の名前を書き込めるようになっています。
また、バットや防具、スパイクなども自由なカスタマイズが許されました。
【2019年】
3年目の2019年は、これまでのカラフル路線から一転。選手全員が「白一色」「黒一色」のモノクロユニフォームで登場しました。
これは、選手のカラフルな用具や背ネームを目立たせる狙いでしたが不評な声が多く、スポーツ記者からも「どの試合も同じに見える」と物議をかもす結果になりました。
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復活(2024年〜)テーマは「楽しさ・社会貢献・感謝」
2020年以降、中断されていたプレイヤーズ・ウィークエンドは、2024年に新たなコンセプトを掲げて復活しました。
復活後のテーマは「楽しさ(Fun)」「社会貢献(Causes)」「感謝(Appreciation)」です。
ニックネーム付きのユニフォームが廃止された代わりに、選手たちは特別なデザインのキャップを着用しました。
子ども向けの絵本に載っているようなカラフルでかわいらしい数字の背番号が、帽子の右側に縫い付けられています。

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バットやグローブ、スパイクなどの用具のカスタマイズは受け継がれ、普段は見られないきらびやかな用具がファンの目を楽しませました。
2024年には大谷翔平選手のデコピンスパイクが日本でも話題になりました。
また、2017年のイベントの当初から、選手たちがカスタマイズした道具の一部はMLBの公式オークションサイト「MLB.com / Auction」でチャリティオークションにかけられています。
得られた利益は選手たちが選択した慈善団体に寄付され、社会貢献を実現しています。
印象的な選手たちのニックネーム
ここでは、プレイヤーズ・ウィークエンドで使用された、特に印象的な選手たちのニックネームをご紹介します。
大谷翔平
2018年のエンゼルス時代には、「SHOWTIME」と背中に入れたユニフォームを着用。
袖のワッペンには「家族」と書いたという情報があります。
この「SHOWTIME」は大谷翔平の代名詞としてアメリカで大人気。
MLB公式テレビ局「MLBネットワーク」が2019年に実施した、メジャー全選手から最高のニックネームを決定するアンケート企画で見事に決勝戦まで勝ち上がりました。
最後はジェフ・マクニール内野手の「FLYING SQUIRREL(モモンガ)」に敗れてしまいましたが、メジャー2年目で異例の知名度です。

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そのほかの日本人選手たちのニックネームは次のとおりです。
- ダルビッシュ有:YU-SAN
- 菊池雄星:U SAY
- 前田健太:MAEKEN
- 田中将大:MA-KUN
MLB選手だと、以下の選手が印象的なニックネームだと数々のメディアに取り上げられていました。
アーロン・ジャッジ:ALL RISE(全員起立)
2017年のプレイヤーズ・ウィークエンドで、彼は背ネームを「ALL RISE」としました。
これは、裁判官を意味する「ジャッジ(judge)」と彼の名字をかけたものです。
アメリカでは裁判官が入廷すると、書記官が「ALL RISE!(全員起立!)」と言います。
彼が打席に立つとファンが総立ちになる様子が重なり、チームメイトが贈ってくれたニックネームです。
カッコいいですね。
ハンター・ペンス:¯\ (ツ) /¯
アメリカで【¯\ (ツ) /¯】はメジャーな顔文字で「どうでもいい」「知らない」といった諦めの気持ちを表現するときに使います。
どうしても日本人だと「ツ」の文字に意識が向いてわかりにくいですが、2つのてんてんは目、はらいは口、肩をすくめて手のひらを上に向けている姿です。
彼にはニックネームがないので、この絵文字を選んだとのこと。彼のユーモアが伝わってきます。
シェーン・ビーバー:NOT JUSTIN(ジャスティンじゃない方)
世界的な歌手、ジャスティン・ビーバーと苗字が同じことをかけています。
ブラッド・ボックスバーガー:🎁 🍔(=BoxBurger)
絵文字を使った背ネームはMLB史上、彼が初めてです。SNSでも大きな話題となりました。
まとめ|MLBイベントデーは野球を彩るファン体験
MLBのイベントデーは「野球観戦を超えたスペシャルな体験」を届けてくれる日です。
無料グッズ配布のギブアウェイ・デーや、日本文化に親しむジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト、さらにメモリアル・デーや軍隊記念日などの歴史を尊重する記念イベントまで、メジャーリーグには多彩な催しがあります。
ファンはユニフォームを着たりグッズを手に入れたりすることで、チームや地域文化とつながり、選手や仲間と一体になって野球を楽しみます。こうした体験が、MLBイベントデーの大きな魅力です。
あなたもぜひ、お気に入りのチームのイベントデーをチェックして、野球をさらに身近に感じてみてください。
観戦の思い出がもっと特別なものになるでしょう。
MLB風のユニフォームを作ってみませんか?
MLBのイベントデーが特別に感じられるのは、ユニフォームやグッズが「物語の一部」になっているからです。ファンは、たとえばスター・ウォーズの限定ジャケットや、軍隊記念日の迷彩柄キャップなど「その日だけのデザイン」を身につけることで、イベントにより深く参加できます。
その体験を、あなたも再現してみませんか?
「その日だけ」は難しくても「あなたのチームだけ」は実現できます。
オリジナルユニフォームを身に着ければ、試合ごとに気持ちが引き締まり、仲間との一体感やモチベーションがぐっと高まります。
野球をプレイする時間が、さらに貴重なものになりますよ。
そして実は、こうしたユニフォームの魅力は野球チームだけでなく、企業のイベントでも活かせます。
展示会や社内外のイベントでオリジナルユニフォームを着用すれば、企業ロゴやPR商品のイメージカラーを再現でき、来場者への印象が一気にアップ。
着用する社員にとってもワクワクする体験になります。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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(※完全コピーすることはできませんが、インスピレーションを取り入れたデザインは制作できます)
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