オーダー野球ユニフォームの“パンツ”の種類(スタイル)について
2018/12/29
こんにちは、ファンゴ編集部の戸松です!
最近のユニフォームは、個性的なデザインが増えてとっても華やかになってきていますよね。
ご注文のデザインや、相手チームのデザインを見ていますと、同じユニフォームでも着こなし方がそれぞれ違う、それが野球用パンツのスタイルです。人それぞれ好みが出ます。さらには自由に選んでも大丈夫です。
ストッキングを見せるズボンや見せない丈のズボン、またルーズなシルエット、体にフィットするタイプなど色々と見かけるんですよね。
揃いのユニフォームでもパンツの着こなし方が違うだけで、全体の印象って変わるものなんですよね。
野球用パンツはチーム内で違うスタイルを選べる!自分のセンスでパンツスタイルを選ぼう
野球用パンツのスタイルは同じチーム内であっても統一されているわけではありません。
なのでロングタイプにしたり、ショートタイプにしたり、はたまたフィットするズボンやルーズなズボンなど。履き方までも個性が出せるポイントなんです。ただあまりだらしがない格好はちょっといただけないので「野球用ユニフォームとしての機能は最低限守った上で」という範囲でのお話しです。
ズボンに限らずですが、野球には服装の規定が細かく定められています。詳しくは、こちらのユニフォーム規定の記事をご参照ください。
5種類のパンツスタイル
【野球用パンツ】ストレート
パンツ丈はかかと位置まであって裾は絞っておらず、裾部分にあるゴムをスパイクにかけて一体に穿くタイプの【ストレートスタイル】
レギュラー、ショートはストッキングを見せるタイプです。こちらはストッキングを見せないタイプのストレート。
最近はこのタイプのパンツが増えてきて、プロ/アマチュアを問わず人気が出てきました。形状はゴムで裾が絞られておらず、ストンとしたシルエットになります。
ストレートタイプに限りませんが、ひざ下でストッキングやソックスを折り込まないので、ソックスを脱いだとき痒くならないメリットも・・・
【野球用パンツ】ロング
パンツ丈がくるぶし位置位まであって裾部分はゴムで絞っているタイプの【ロングスタイル】
ストレートタイプと酷似していますが、違いはその形状です。
ロングタイプは裾に向けて緩やかなテーパー形状になって、足首が少し絞れています。長めの野球用パンツの中では一番フィット感が高く感じられるでしょう。足元が緩みにくいので、裾が気にならずプレーに集中できるのがこちらのロングタイプです。
【野球用パンツ】ショート
パンツ丈がレギュラーよりも10㎝程短く、ひざ下位置でストッキングとパンツ裾を折り込まず穿くタイプの【ショートスタイル】
レギュラーよりもさらに短いのがこちらのショート。
イチロー選手や、田中広輔選手、引退されましたが鈴木尚弘選手など、快足を持つ選手が好んで着用するスタイルのイメージですね。ダブつかないので動きやすいですし、走れる選手が着用するイメージも強いためですね。
ちなみにファンゴ編集部の戸松もこちらのショートスタイル! え?聞いてないって?
【野球用パンツ】レギュラー
パンツ裾がスネ位置で、裾とストッキングを折り込んでストッキングを見せて穿くタイプ。
クラシックタイプとも呼ばれる【レギュラースタイル】
レギュラーの野球用パンツは、普通に履いたとき裾がふくらはぎくらいまでの長さのあるズボンです。
このタイプは一般的なタイプで、ストッキングを出して履くスタイルになりますね。ショートタイプよりも少しだけ長いため、多少のゆとりがあってパンツが突っ張らず動きやすいメリットがあります。
高校野球などの学生野球では、ストッキングを見せなければならないと決められています。そのためこのレギュラーが不動の地位を確立しています。
【野球用パンツ】フレア
パンツ丈はストレートスタイルと同じで、膝位置あたりから裾にかけて広くなっている【フレアスタイル】(ストレートスタイル同様ゴムをスパイクにかけるタイプ)
こちらのフレアタイプはロングタイプとは逆に、裾が広がっていくタイプのズボンです。フィットするズボンではなく、むしろルーズ。ゆったりリラックスしてユニフォームを着たい、という選手にはピッタリです。
なんとなくプロ野球でもこのフレアタイプを着用している選手は、長距離を打てるタイプの選手が多いイメージですね。
5種類のパンツスタイルを更に詳しく掘り下げて解説
スタイリッシュ【ストレートスタイル】
ロングタイプとの違いは裾がゴムで絞られていないストレートタイプです。
ずり上がってこないように、紐をスパイクの底に引っかけるような履き方をするのが特徴的ですね。MLBのジーターなどの人気選手が履いていたことから、日本でも流行し始めたスタイルですね。
実は草野球の連盟では当初禁止されていたところも多かったんだとか。裾のダブつきが原因でケガをする可能性がある、という理由だったようですが、真相は分からぬまま。
なんとなく「だらしない」と感じられてしまっている節もあるようですね。
ただ最近ではこうしたストレートタイプが解禁されている連盟が多くなってきています!時代は移り変わっていくものです。スタイリッシュで人気が集まっているのもうなづけますね。
今や一般的スタイル【ロングスタイル】
今やすっかりおなじみとなりつつあるロングタイプ。
実はこのロングタイプのパンツは、落合博光選手が初めてと言われています。調べてみるとすでに1992年にはロングタイプのパンツを着用していたというのですから驚きです。
さすがと言うかやっぱりと言うべきか、パンツのスタイルだって「俺流」を貫いていたんですね。
当時の落合選手は、現在ここまで爆発的に人気が広がると予想していたでしょうか。
そしてメジャーリーグでも流行ったスタイルらしく、少しずつ日本プロ野球にも浸透。
諸説ありますが、ストッキングが見えないのでストライクゾーンが審判に見えにくいこと、が流行した理由の一説とも。またストッキングの上から裾がかぶせることができるのでケガの予防になるという機能的な面もあるという理由も。
シャープな印象の【ショートスタイル】
レギュラースタイルよりも10センチくらい丈が短いタイプです。レギュラースタイルと比べても、よりシャープな印象となるパンツスタイルがこのショートなんですね。
このショートスタイルで走る姿はまるで「韋駄天」のごとく。今も昔も足の速い選手はこのスタイルを多く見かけます。フィールドを右へ左へ疾走する、そんなイメージがぴったりなのがこちらのショートスタイルですね。
クラシックタイプの【レギュラースタイル】
レギュラースタイルのパンツスタイルはベースボール発祥当初の「ニッカ・ボッカーズ」のユニフォームにまでさかのぼります。元々はゴルフ等で着用されていたニッカボッカが起源となっているんです。
今でこそ大工さんや鳶職など、現場の人が着用するイメージの強いニッカボッカですが、元々はスポーツウェアとして着用されていました。そのスポーツウェアであるニッカボッカを穿いて野球をしていた人達がチームを作って試合をするようになったんですね。
当初ニッカボッカで試合をしていたわけですが「ユニフォーム」というものが定着しておらず、ウェアそのものの種類が少なかったんです。相手チームと味方チームの見分けがつきにくくなってしまったために考え出されたのが靴下の色。
ニッカボッカは靴下が見えるように履きますから、その靴下の色をチームで統一したというわけです。
そんな経緯があって靴下の色でチームを分ける、見やすくするという文化が生まれました。ちなみにその当時、チーム名は「チーム名+ストッキングス」というチーム名が多かったらしいんです。
今でも心当たりがありませんか?
そう、MLBの「ホワイトソックス」「レッドソックス」のチーム名はその当時の名残なんです!
パンツの種類において、一般的にレギュラーと呼ばれるのは1990年台までほとんどがこのスタイルでした。そのために「レギュラー=一般的」と今でも呼ばれているというわけなんです。
⑤ファッション性重視【フレアスタイル】
「とにかく見た目にこだわりたい~!」という伊達男さんには、こちらのフレアスタイルをおすすめしたいと思います。
ストレートスタイルと近い形状ですが、ひざ下から裾にかけて幅が広がっているタイプになります。足長効果があって、よりスタイリッシュに着こなしができるパンツスタイルですね。日本プロ野球では、当時日ハムに在籍していた新庄剛志選手が履いていたのが印象的です。
パンツ選びは選手各々の個性と着こなしの演出
ユニフォームは相手チームと自チームを見分けられるようにするのが条件です。そのためチームごとに統一したユニフォームを着ることが規則に書かれています。
しかしパンツの種類に関しては規則がなく、各自が自由にパンツのスタイルを選ぶことができるというわけなんです。プロ選手が色々なパンツスタイルの中から自分に合ったスタイルを選んでいる理由は、機能性はもちろんのこと、好みやモチベーションの維持が理由だったりすることも。
「動きやすい気がする」という好みで選択
MLBで活躍する姿を長年見てきた昨今、イチロー選手はすっかりショートスタイルが定番となってきています。けれども日本のオリックス時代には、ロングスタイルのパンツで、ストッキングを見せない履き方をしていたんです
ロングスタイルの頃より、ショートスタイルにした方が足が速くなったわけではないのでしょうが、後にイチロー選手はこう語っています。
「気分転換で裾を上げて練習してみた。するとなんか軽いというか動きが楽になったようで、素早く動けるような気がした。今頃になってこのことに気付くなんて恥ずかしいのだが、このスタイルの方が、野球をする機能でいえばいいと感じた。」
「なんだかショートスタイルの方が動きやすそうな気がする」という理由でショートスタイルへ変更。自身の「動きやすい」という感覚を頼りに好みによってスタイル変更した例の1つですね。
さぁ、ファンゴで自分スタイルのベースボールパンツを作ろう!
ファンゴは野球ユニフォームのオーダー製作を承っております。そこにはもちろん野球用パンツも!
そしてスタイルは個人個人で対応可能。まさにそれぞれの好みに合わせた着こなしや野球用パンツの履き方を、好きなようにお選びいただけるんですね。さらには個人向けに1着からのパンツオーダーも受け付けております。
なんでもアリとはまさにこのこと! さらには裾の長さも個々で対応可能ですよ。
ファンゴの野球用パンツの作り方(オーダーまでの流れ)
ユニフォームのオーダーメイドは普段はしないことですし、決めることが多くてややこしいと感じている方も多いと思うんです。そこでお客様に分かりやすく理解していただくために、ファンゴでの野球用パンツの作り方、完全ガイドを作成いたしました!
これを読めば、ファンゴの野球用パンツオーダーも完璧です!
「パンツ」だってオリジナリティ出しちゃおうぜ!
の記事をご参照ください。
自分に合ったサイズを選ぼう!
どんなにデザインやスタイルをこだわっても、サイズが自分に合っていないと台無しです。特に野球用パンツは、野球をするためのスポーツウェア。サイズや丈の長さにもとことんこだわってみてください。
ところで皆さんは自分のサイズをご存知ですか?
ご存知の方もご存知でない方も、メーカーごとにサイズが微妙に異なる場合があるため試着を強くおすすめしています! 事前にしっかりとサイズを合わせていただかないとプレーにも支障が出るばかりか、せっかく届いたユニフォームのサイズが合わないとテンションが下がってしまいますよね。
ファンゴは東京の会社ですが、遠方の方だって大丈夫! ちゃんと試着貸出しシステムがありますので、どの地域にお住まいの方でも問題ありません。
ぜひあなたに合ったかっこいい野球用パンツを選んで、ユニフォームをかっこよく着こなしてくださいね♪
ファンゴの野球用パンツは特注品もお任せ♪
ファンゴではサイズが合わない!という方へ特注品も承っております。
もともと野球ユニフォーム、パンツはゆったりめのシルエットで作られていることも多いんですが、それでもサイズが全然合わない!という方がいらっしゃるのが現状です。
そんなときは普段自分が着用しているズボンを床に置いていただき、ウエストと股下を測ってください。いただいたデータを元に、野球ズボンをお作りしています。
規格外の特注品は1点1点ご注文に合わせて特別に製作いたしますので、1着あたり+800円かかりますのでご注意ください。あなたのためのピッタリの野球用パンツをお作りします。
また太さやサイズだけでなく、裾直しが必要な場合もあるでしょう。
裾直しに関しましては無料でやらせていただいております。ウエストサイズが合うサイズをお選び頂き、「○サイズの標準から股下をプラス(マイナス)○センチ」とご注文下さい。
ジュニアサイズももちろん取り扱っています!
ここまでは大人用のサイズを見てきましたが、もちろんジュニアズボンも取り扱っております。
ジュニアの場合、学年や成長の度合いによってサイズ感が大きく変わってしまいます。そのため各種サイズを用意しておりますので、ご安心ください。ジュニアズボンのサイズ表はこちらになります。
「さぁ、楽しい野球の始まりだ!」