【2018年】セ・リーグのスピードスター達を紹介!
2018/04/30
「怪足」セ・リーグのスピードスター
いよいよプロ野球もシーズンの中盤に差し掛かろうとしていますね。日々自分の野球チームで頑張っている方も、仕事が終わって家に帰ればビールを片手にプロ野球観戦!なんて人は多いんじゃないでしょうか。
プロ野球の醍醐味と言えばやっぱり派手なホームラン?息詰まる投手戦?華麗な守備?どれも捨てがたいですが、ここは電光石火のスピードを誇る足を持った選手をセ・リーグから紹介していきたいと思います!
ピッチャーの一瞬のスキを突いてスタートを切っとたきの緊張感や、浅い外野フライからのタッチアップ、内野の面白いところに転がったときの守備の名手と韋駄天の勝負。あのスタジアムの誰もが静まり返る一瞬の勝負、これも野球観戦の醍醐味ではないでしょうか。
そんな「怪足」を持つ2018年注目のセ・リーグのスピードスターたちを紹介していきますよ!
【広島】積極走塁のリードオフマン!田中広輔
誰でもどこからでも走ってくる!と相手チームを警戒させる広島東洋カープ。この広島のスピ―ド野球を支えるのはリードオフマンの田中広輔でしょう。菊池や丸などの俊足選手が揃う中、ピカ一の俊足を誇ります。
チーム全体で走ってくるイメージが強く、相手バッテリーも気が抜けないところに警戒されながらも積極的に走ってくる走塁が持ち味。盗塁数に対して盗塁死も多いんですが、それだけ警戒されている証拠ですよね。そこまで警戒されながらもどんどん次の塁を狙っていく姿勢は広島のチームカラーでもあり、また田中の積極的な走塁が「塁に出したらうるさいぞ」とバッテリーに思わせることができますからね。
塁にいるだけでプレッシャーが与えられる状況になりますから、自然とバッターへの警戒度が下がってきます。この足こそが広島の原動力。昨年の広島の強さはこの足が根底としたあったに違いありません。今年もリードオフマン田中広輔の走塁には注目していきたいですね。
【阪神】攻撃の軸はこの人!糸井嘉男
打ってよし、守ってよし、走ってよし、阪神の3拍子揃った選手と言えばご存知「糸井嘉男」。どちらかと言えば打撃のイメージが強い選手ですが、実は本当のすごさはその身体能力にあります。
1つ1つの動きが強靭な体から生み出されるスイングやスローイングはド迫力!そんな身体能力の高さ故に塁上だって黙っていません。次の塁を狙って積極的に走る、というイメージがあまりない阪神タイガーズの選手の中では、やっぱりこの人の足は大きな武器となります。
当然ながら糸井のウリはやっぱり豪快な打撃。それでも勝負を嫌って敬遠なんかをしようものなら、今度は俊足のランナーとしてバッテリーを脅かす存在になってしまいます。規格外の身体能力からの打撃も、スピードも、まだまだ30代中盤を迎えても全く衰えることを知りません。
【DeNA】DeNAの新星!神里和毅
桑原、梶谷、筒香と昨季DeNAを支えた外野手3人を押しのけてレギュラーの座を狙うDeNA期待の新星!神里和毅に大注目です!もう今年は打撃も好調なのですが、塁に出れば走る走る。完全にランナーではバッテリーに警戒されている様子が伺えます。このままレギュラーに定着してしまえば、2018年の盗塁王を狙えるスピードを十分に持っています。
また盗塁だけではなく、俊足を生かした左打者なので内野安打も量産してくれるのではないでしょうか。スタート直後から一気にトップスピードに持っていく走りは相手チームからは脅威でしょう。
そしてこの神里、他球団のファンの方は名前を知らない人もいるかもしれませんが入団したばかりのルーキー。まだまだ伸びしろを感じさせる選手です。DeNA不動のスピードスターとして定着できるか、注目していきたいですね。
【巨人】期待の快足!吉川尚輝
巨人と言えば走塁のスペシャリスト鈴木尚が引退して、後継が誰になるのか、危ぶまれていましたがこの吉川尚輝に注目していきましょう。2017年は5試合のみの出場、そして1盗塁に終わっていますがその走力はそんな成績で終わるものではありません。
その俊足でとんでもない広さの守備範囲を誇ります。完全に抜けた、と誰もが諦めるような打球にグラブを目いっぱい差し出してセカンドゴロにしたスーパープレイは記憶に新しいのではないでしょうか。
盗塁に関しては「まだまだ慎重すぎる」と井端コーチから指摘を受けているようですが、一皮むければ鈴木尚をも超える実力を持っているかもしれない選手です。今季は出場機会にも恵まれていますので、吉川の足が活躍するところがたくさん見られるかもしれません。他球団から見れば大きな大きな脅威となり得る選手です。
【中日】内野安打を量産!京田陽太
コンパクトなバッティングと派手ではないが基本に忠実な守備が光る中日の京田陽太。俊足の選手らしく実は打球のゴロ率が非常に高いことでも知られています。ゴロを狙って打つことのメリットは、もちろんその快足を生かすため。昨季の内野安打数は両リーグを通じてトップだったんです。
そうなると当然塁上に出てもうるさいランナーです。盗塁数も大島洋平と並んで中日随一。今年も中日の足を支える重要な選手となってくるでしょう。
また実際に球場へ足を運ぶことがあるファンの方にはぜひ見てもらいたいポイントも。実は京田は「練習の虫」なんです。ナゴヤドームでのホームゲームでは一番乗りで黙々と練習を続けています。京田の野球に対する紳士的な姿勢が垣間見える瞬間です。
【ヤクルト】ホームランだけじゃない!山田哲人
球界トップクラスの長距離砲というイメージのあるヤクルト山田哲人。その陰に隠れてしまいがちなのですが走攻守、3拍子揃った選手として圧倒的な存在感を誇ります。
2015年にはプロ野球史上初めてのホームラン王と盗塁王の同時受賞していますね。トリプルスリーも達成しており、その安定した成績には他球団バッテリーは苦労することでしょう。山田を抑えることに苦労したバッテリーは、塁に出ても足の速さに警戒を解く暇がありません。
山田哲人の足は6秒を悠々と切るスピードで、盗塁のスタートも上手い。こうなるとそうそう簡単に走らせてはもらえないはずなんですが、そんな警戒を潜り抜けて次の塁を奪う走塁は今年も健在です。
今季も積極的に走る姿勢はそのままで、バットだけでなく足も冴えを見せてくれることでしょう。
2018年セのスピードスターたちの争いが面白い
いかがでしたか?普段はスピードガンやホームランに目を奪われることも多いんですが、ぜひとも今年はスピードスターたちの「足」にも注目してみてください。
「あ、こいつ塁に出たな!?走るんじゃないか?」とピッチャーのクイックモーションを見ながらランナーを注視してしまう、そんな野球の見方も面白いかもしれませんよ。
けれど、ひいきのチームの打者が打った打球。間を抜けそうな打球でも、この人達って追いついてしまうんですよね。味方にいれば頼もしい限りなんですが、敵に回すとなかなか厄介な存在です。そんな武器を持つ選手たちを見てみるのも、いつもと視点が違って面白いものですよ。