野球のスライディングパンツ（スラパン）とは?なぜ必要?選び方や履き方を紹介!

ブログ野球用品

2024/10/14

スライディングパンツ（スラパン）とは？役割や選び方・履き方を解説！

こんにちは！ファンゴ編集部です。

スラパン（スライディングパンツ）は、野球選手がユニフォームの下に着用するインナーで、スライディング時の衝撃やケガから体を守るための重要なアイテムです。

しかし、中には「履かない」「いらない」とあえて着用しない人もいます。

果たして、スラパンは本当に必要なのでしょうか

この記事では、スラパンの役割や必要性、選び方、正しい履き方、スラパンの下にパンツ（下着）を履くべきかといった疑問について詳しく解説します。

スラパンを履くべきかお悩みの方はぜひ参考になさってください。

スラパン（スライディングパンツ）とは何？

スラパンとは、スライディングパンツの略で、ユニフォームの下に着用するインナーパンツのことです。

スライディングの際に生じる摩擦や衝撃を和らげるために着用します。

お尻のあたりに厚手のパットが入っているスラパンが昔からの定番ではありますが、近年は高い機能性を持った薄手の生地のものも主流になりつつあります。

また、プロ球団ではスラパンを着用するのが一般的ですが、中学生以下の少年野球ではユニフォームに直接パッドを付けてスラパンを履かないとしているチームも多いでしょう。

硬式野球では、キャッチャーの急所を保護するためにファウルカップの着用が義務化されており、ファウルカップを収められるようスラパンを着用するケースもあります。

スラパンを履く目的は？

スラパンを履く主な目的は、スライディング時のケガ防止です。

スライディングをする際は、全力疾走してベースへ向かいますが、このとき地面との摩擦が発生するため、擦り傷や火傷を負うリスクがあります。

特に硬い土のグラウンドや人工芝などでプレーしているときは、より一層ケガのリスクが高まるでしょう。

そこで地面からの衝撃を和らげるために、ユニフォームと合わせてスラパンを履いています。

さらにスラパンには、デッドボールの衝撃や痛みを緩和する効果もあります。

硬式・軟式を問わず時速100キロを超える投球が体に当たったら、想像以上に痛いものです。スラパンはおしりから太ももをカバーする構造になっているため、ユニフォームだけのときよりも痛みを軽減できます。

ほかにも、股擦れを防いでくれたり、選手同士でぶつかってしまったときのクッション材になってくれたりと、スラパンの役割はさまざまです。

スラパンの意外な機能

スラパンは、主に選手の体を安全に保護するために着用するものです。一方で、プレー中のパフォーマンスをアップさせる効果も期待できます。

特に着圧タイプのスラパンは、股関節周りから太もも、おしりが適度に締め付けられるため、血行が促進され、筋肉の収縮に良い刺激が与えられます。

これにより、走力を向上させたり、疲労が軽減したりするのです。長時間のプレーでも快適に動き続けることが可能です。

スラパン（スライディングパンツ）はいらない？必要なもの？

スラパンの着用は必須ではありませんが、プロ球団やアマチュアの強豪チーム、高校野球では多くの選手がスラパンを愛用しています。

しかし、夏場の暑い時期には、厚手のスラパンがゴワゴワして不快と感じる選手もおり、その場合はスラパンの代わりに野球用スパッツやレギンスを使用することもあります。

それでも、スラパンを履くメリットは多く、特にスライディング時の安心感が得られるため、履くべきか迷うのであれば、スラパンの着用をおすすめします。特にスライディングが苦手な選手には、スラパンの着用が大きな安心感を与えてくれるでしょう。

スラパンの選び方は？よくある素材や種類を紹介

スラパンの選び方は、プレースタイルや個人の好みによって異なります。基本的には「ショートタイプ」と「ロングタイプ」の2種類があり、それぞれの特徴や用途に応じて選ぶことが大切です。

1. ショートタイプ

ショートタイプは、太ももより上までの長さが特徴で、動きやすさを重視するプレーヤーに向いています。締め付け感が少なく、軽快に動けるのが魅力です。

また、価格もロングタイプより抑えられることが多いです。パッドが付いたものや、キャッチャー向けには、ファウルカップを収納できるようにデザインされたものもあります。

2. ロングタイプ（スパッツ）

ロングタイプは、長いものだと足首まで幅広くカバーできるため、スライディング時により安心感を得られるのが特徴です。

また、ユニフォームと肌が擦れることによる不快感を軽減する効果もあります。

「スラパンを使うのが初めて」「どのタイプにすれば良いのかわからない」と迷っている方には、より安心感を得られるロングタイプがおすすめです。

スラパンの素材

スラパンの素材としては、ナイロン系とポリエステル系が代表的です。ナイロン系は、着用時に比較的ゆとりがあり、一般的な下着に近い感覚で、柔らかく快適な着心地が特徴です。

一方、コンプレッション機能を持つタイプは、体に密着するピタッとした薄手の生地が使用されており、運動時のサポート力が高いです。これにより、筋肉の動きをサポートし、疲労軽減効果が期待できます。コンプレッションタイプには、ポリエステルなどの伸縮性のある素材がよく使われています。

近年では、パフォーマンスを向上させつつ自然な見た目を維持するため、スラパンの生地やパッドはより薄く、動きやすい仕様になっています。プレースタイルに応じて、ナイロン系の快適性かコンプレッション系のサポート力を重視して選ぶと良いでしょう。

スラパンの選び方のポイント

スラパンを選ぶ際のポイントは、プレースタイルや目的に合わせて慎重に選ぶことです。特に、盗塁や走塁にどれだけ不安があるかを基準にすると良いでしょう。

スラパンは、スライディング時の衝撃を和らげるためのアイテムなので、安心感を得られるパッド付きのものを選ぶのが理想です。

また、スライディングを繰り返すと汚れが目立つため、汚れが気にならない黒色を選ぶのも賢い選択です。

素材に関しては、コンプレッション生地の締め付けが苦手な場合は、まずナイロン生地を試してみるのも良いでしょう。

スラパンはアンダーウェアですので、あまり傷むことがないため、長く使用することができます。そのため、最初の段階で自分に合ったものを見つけることが、長持ちさせるためのポイントです。

選び方のまとめとして、スライディング時の保護を重視するならロングタイプ、動きやすさを求めるならショートタイプを選びましょう。

また、ゆったりとした着心地を好むならナイロン系、パフォーマンスアップを目指すならコンプレッション系がおすすめです。

どちらを選んでも、スラパンは快適さと保護機能を兼ね備え、プレーヤーに安心感を与えてくれる重要なアイテムです。

スラパンの履き方、下着は必要？

スラパンを履く際に、下着（パンツ）を下に履くべきか迷う方もいるかもしれませんが、結論としては下着を着用する必要はありません。

スラパンは下着の代わりとして直接肌に着用するのが一般的です。下着を重ねるとゴワゴワして動きづらくなったり、蒸れやすくなるため、直接スラパンを履いたほうが快適にプレーできます。

ただし、スラパンは前開きのタイプが少ないため、トイレの際に不便を感じることがあります。もし可能なら、前開きタイプのスラパンを選ぶか、トイレの際は個室を利用するなどの工夫が必要です。

スラパンを履くには一度下着を脱ぐ必要があるため、ジュニア世代などひょっとしたら、チームメンバーの前で着替えをするのが恥ずかしいと感じる人もいるかもしれません。その場合は、事前にスラパンを履いて練習や試合に臨むのがおすすめです。

もし着替えるのが恥ずかしい場合は、「早着替えの術」を使ってササッと着替えちゃいましょう！上に着るアンダーシャツでちょっと隠しながら、ちゃちゃっと着替えるのもアリですよ。忍者のように素早く着替えれば、誰にも気づかれないかも⁉

それでも難しい場合は、下着とスラパンを重ねて着用することも検討しましょう。ただし、下着が透けないように色選びに注意し、なるべく目立たないカラーを選ぶことが大切です。

女子の場合のスラパンの着用方法

女子の場合も、体を保護するためにスラパンを履くのがおすすめです。ただし、スラパンを下着代わりにするのは難しいため、通常は下着＋スラパン＋ユニフォームの3枚重ねで着用します。特に、スライディングによる膝やすねのケガが心配な場合は、ロングタイプのスラパンを選ぶと安心です。

スラパンは体をしっかり保護し、快適にプレーするための重要なアイテムです。

まとめ：スラパンを履いて安全に野球を楽しもう！

スラパン（スライディングパンツ）は、野球プレーにおいてケガ防止やパフォーマンス向上をサポートする重要なアイテムです。 特に、スライディングに不安がある選手や激しいプレーを行う方にとって、安心感をもたらしてくれるため、積極的な着用をおすすめします。

スラパンは、スライディング時の衝撃を和らげるだけでなく、デッドボールの痛み軽減や、パフォーマンス向上にも効果があります。自分のプレースタイルに合わせた素材や丈の選択が快適なプレーにつながります。ぜひ、さまざまな種類を比較して、自分に合ったスラパンを見つけてください。スラパンを履いて、安心して野球を楽しみましょう！