野球グローブの修理・リメイク専門店「リバース」で、グローブ修理をしてみた!

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2022/06/13


グローブの修理やリメイクを行っているリバースさん。皆さんも古いグローブや傷んでしまったグローブをお持ちの方も少なくありませんよね。

  • グローブリメイクに興味がある
  • グローブの修理ってどんな感じに仕上がるの?

という疑問をお持ちの方、今回リバースのグローブリメイクを体験していただきましたのでぜひご覧ください。
リバースのグローブリメイクを体験していただいたのは、東京都足立区を中心に活動しているジョニーの主将兼副代表である秦章雄(はたふみお)さん。

長年愛用していたグローブがどのようにリメイクされるのか、体験に密着してきました!

グローブリメイクの前にリバース店内をぐるり

いざ修理が必要なグローブをリメイクする前に、秦さんはリバース店内をぐるりと見て回ります。

そこで実際にリメイク後に販売されているグローブを見て感動。練習や試合を通じて汗と涙思い出も一緒に詰まったグローブたち。その古くなってしまったグローブが、キレイにリメイクされて商品として並んでいます。

リバースのリメイクを通して、グローブとしてまた生き返った姿に感動を隠せない様子です。

そんな中で秦さんが見つけたのは、自分が子供の頃に使っていた旧MIZUNOのワッペンがついているグローブ。「これ子どものときに使ってたなぁ」と大はしゃぎです。今ではなかなか目にする機会が少ないブランドのグローブも、秦さんのように、リメイクされて商品として並んでいるケースもあるかもしれませんよ。

リバースでグローブリメイク体験をするのは?

さて、今回リバースのリメイク体験にきていただいたのは、東京都足立区を拠点に活動する草野球チーム、ジョニーの秦章雄(はたふみお)さん。

秦さんの所属するジョニー

2001年に東京都足立区で発足。チーム名の名付け親が元・千葉ロッテマリーンズの黒木智宏投手の大ファンだったことから、黒木選手の愛称「ジョニー」がチーム名になりました。実は黒木選手ご本人とも2022年のとあるイベントで念願の初対面を果たしているんです。その際正式に公認サポーターとして認定されたという、黒木選手のお墨付き!

ジョニーはVictoriaリーグやCUBEリーグ、埼京リーグなどを中心に、年間120試合程度を精力的にこなしています。
勝敗よりも、自チームと相手チームそれぞれが「その試合が楽しかった」「お互い対戦して良かった」と思えるチーム作りをモットーに、毎週明るく元気よく野球を楽しんでいます。
http://www.locker-room.info/hp/johnny/

リメイク体験をしてくれる秦章雄さん

秦章雄(はたふみお)ジョニーの主将兼副代表。

ジョニー旗揚げの中心人物で、プレーすることよりも車出し送迎や道具の準備、応援、審判など裏方作業が楽しい、と感じている縁の下の力持ち的な役割。
そんな中でも2019年には軟式野球生活18年目にしてキャリアハイとなる.374の成績(175打席)を残した。しかし以降の成績は下降気味で、戦力外通告に日々怯えながら過ごす(笑)
2014年から今日にいたるまで、雨でも風でも1日も休まず出席率100%が自慢。プレイヤーとしての限界を感じつつも、若手メンバーに気持ちだけでも負けまいと毎週奮闘し、現在は21年目にして二刀流にも挑戦中。誰にも負けない野球への情熱を武器に、まだまだこれからもグラウンド内外を駆け抜けていく!

秦さんのグローブは15年もの長きにわたり愛用!


秦さんがリバースにリメイクのため持ち込んだグローブはかなり年季の入ったグローブのよう。

「あまり道具を大切にする方ではないので・・・」

と恐縮しながらも15年も使い続けたグローブに秦さんのグローブに対する愛情が伝わってきます。

これまで修理歴は過去に1度だけ、地元スポーツショップで紐交換を行ったのみです。

グローブのリメイクを担当してくれるのが、リバースの職人である中原さん。かなり使い込んで味のあるグローブで、たくさんの思い出が詰まったグローブのリメイクなので気合十分です。

グローブの状態を見てリメイクメニュー決定!

今回秦さんが持ち込んだグローブをリメイクする職人の中原さん。
秦さんのグローブをいろいろな角度から見て痛みの箇所を診断していきます。職人さんの目から見て、どの箇所をどの程度修理していくのか、メニューを決めなければいけません。

修理と言えどメニューはかなりたくさんあるため、どの箇所をどの程度修理していくのか、お客さんの希望を確認しながらメニューを決めます。

プロの目から見た管理方法や劣化具合などがものすごく気になる秦さん。たまらず使い方や手入れの良し悪しを確認すると中原さんは「ここまでになる前にもう少しなんとかできたかなぁ?」との評価。ただ長く使い込まれてとっても愛着があるグローブであるのはすぐに理解してもらえたようです。

15年という長い期間使われていたことを考えると状態は悪くはないそうなのですが、グローブの痛み具合を5段階評価すると「4」(数字が大きいほど痛みが激しい)。実は秦さんが持ち込んだグローブは、痛みが大きかったため別のショップに持ち込んだときには修理を断られてしまったそうなんです。リバースならまだこの程度の痛み具合なら修理可能です。

紐とヘリ革、指かけの交換

秦さんのグローブを受け取りじっくりと観察する中原さん。修理の箇所などを秦さんと相談しながら決めていきます。

そこで秦さんはグローブのもともと持っている味をそのまま残したい、という希望を伝えます。今回秦さんのグローブ修理は

  1. ヘリ革交換
  2. 紐交換
  3. 指かけの交換

という3つのメニューを実施することに決定しました。

ヘリ革と紐を交換するとグローブの柔らかさが無くなってグローブ全体にハリが出ます。そのため使い心地は硬く感じるようになる可能性があるようで、また馴染ませてください、と説明を受けていました。

革の色はどうする?

革の色は使い込んできた思い入れが強い秦さん。原状回復を希望して風合いを残したままにします。もともとの購入時はスプレンデッドオレンジという鮮やかなオレンジ色だと中原さんが教えてくれましたが、もはやその面影はありません。

そのためヘリ革を購入当時の色に近いオレンジをチョイス。そして紐の色は大きく変更してジョニーのチームカラーであるブルーを選択しました。

リメイクメニュー決定後、修理スタート!

いよいよメニューが決まれば修理がスタートします。それじゃさっそくやっていきます。と中原さん。ヘリ交換と紐交換のメニューなら大体1時間ほどで終了するようです。

リメイクするグローブの解体から!

おもむろにハサミを取り出した中原さん。
グローブの全ての紐を躊躇なく切断していきます。紐が使い込まれてかなり緩くなっているのが分かります。

ハサミやパンチを使いながら紐を切断しつつ引き抜いて全ての古い紐の除去が完了します。さらに革同士の縫い目をカッターを使ってカットしていきます。紐が全て抜かれ、裁断箇所がほどかれていくとグローブが少しずつパーツごとに分解されていきます。

素人から見るともう二度と元通りにならないんじゃないか、という一抹の不安を覚えながら作業を見守りますが、中原さんは手慣れた様子でどんどんグローブを分解していきます。

すると内側の革が見えたときに、本来のグローブの色が見えてくるようになりました。秦さんのグローブは内側の痛みも大きく、フルリメイクをしても良かったかも、との診断です。

分解してみないと分からないところもありますからね。

グローブの補強で革を合わせて貼っていく

ヘリ部分を補修するだけでは不十分と判断した中原さんは、グローブ内側の痛みを補強を提案。せっかくなので今後も大切に使い続けていきたい、という秦さんもこれを了承します。

補修用の革を補強箇所に合わせてカットし、革用ののりで貼り合わせていく作業に入ります。

ふと中原さんの手元に注目してみると、細かな作業ながら力が必要なので、ボロボロになった指先が目に入ります。
たくさんのグローブを修理した確かな実績が指先から伺えます。

グローブを縫い合わせる

内側の革の補強が終わればいよいよミシンで縫い合わせる作業に入ります。家庭用のミシンとは見た目がちょっと違う不思議なミシンです。まずはヘリ革を合わせて専用の糸で縫い付けていきます。

グローブはほとんど直線となる部分がないため一針一針角度を調整しながら塗っていきます。しかもミシンとはいえ電動ではなく、動力は右手。左手でグローブと革の位置を調整しながら右手でガチャン、ガチャンと縫っていくんです。

しかも分厚い革を縫うためのミシンなので針の太さも段違い。

「針が刺さると痛いんですよ(笑)」

と言ってますが、いやいや刺さったらタダじゃ済みませんって。

紐を通していく

グローブの周囲を囲むヘリ革を縫い付けおわったら紐を通してグローブを形作っていきます。

味が出ているオレンジのグローブにジョニーのチームカラーであるブルーの紐。オレンジとブルーって意外にも多い組み合わせで、「ちょっと派手かな?」と心配していた秦さんも、紐が通されていくにつれて納得の色に。

本来オレンジとロイヤルブルーの組み合わせはものすごく相性が良いのでコントラストがものすごくかっこいいですね。

今回リメイクしている秦さんのグローブは、イチローモデルのウェブが紐で編んであるタイプのグローブです。このタイプのグローブは、紐が緩すぎてもキツすぎてもダメなのでちょうどいい張り具合を調整して作業が進んでいきます。

グローブリメイク完成!

いよいよ紐を通して最後の結び目に。紐が通されたグローブは本来の丸みのある形へ変貌を遂げました。

かなり使い込まれた秦さんのグローブは革のコシが抜けており、ポケットもやや潰れている感じが否めませんでした。
リメイクを終えてもともとの風合いはそのままに、コシのあるグローブへとリメイクが完了です!

グローブのビフォー、アフターの違いを見てください。同じグローブとは思えないくらいの違いが出ていますよね。

リバースのグローブリメイクを終えて

約1時間半が過ぎ…完成
今回かなり年季の入ったこのグローブが完全に解体され、徐々に修復されていく模様をじっくり見させて頂きました。
昔から使っていて、このグローブのことは自分が一番知っているかとおもいきや…
沢山の新しい発見と驚きがありました!

そして、このグローブもリメイクされ新しい命が入ったようでした。どうですか…このジョニーカラーのヒモを使いとてもお洒落に変身致しました!

今貴方の近くで眠っているグローブもリメイクしてみませんか?

野球グローブの修理・リメイク専門店「リバース」

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